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東国に多いことから
アズマシャクナゲ
ツツジ科
Rhododendron degronianum
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 ツツジ科ツツジ属の常緑低木。本州の東北地方、関東地方、中部地方南部に分布し、東国に多いことから「東石楠花」。亜高山帯〜山地帯の岩場や林内に生える。高さは2〜5m。葉は倒被針形または楕円状被針形で互生。表面は光沢があり、裏面は淡褐色の軟毛がスポンジ状に密生する。

 5〜6月、枝先に直径約5センチで淡紅紫色〜紅紫色をした花を10個前後付ける。花冠は5裂し、雄しべは10個。本州に広く分布するホンシャクナゲ(R.japonoheptamerum var. hondoense )は、花冠が7裂する点で区別できる。
 本種の自生地としては、奥秩父連峰・十文字峠、栃木県日光市の湯ノ湖畔、群馬県草津町の草津白根山中腹、長野県山ノ内町の志賀高原などが知られる。

関連情報→本サイト植物記「アマギシャクナゲ」「キバナシャクナゲ」「ネモトシャクナゲ」「ハクサンシャクナゲ」「ホソバシャクナゲ」「ホンシャクナゲ



山梨県山梨市・大窪山山頂に咲くアズマシャクナゲ。ここの花は色が濃かった。



花冠は5裂する。同じ木でも花の濃淡に違いが…。奥秩父連峰・十文字峠。



奥秩父連峰・甲武信岳の稜線上に咲くアズマシャクナゲ。



葉の裏には、淡褐色の軟毛がスポンジ状に覆う。群馬県草津町。



  
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