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年によっては見事なピンク色の花模様を作る
アカバナヒメイワカガミ
イワウメ科
Schizocodon ilicifolius f. purpureiflorus
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 イワウメ科イワカガミ属の常緑の多年草。関東地方南部と中部地方に分布し、山地の岩場などに生える。葉は長さ2〜5センチの卵円形で、5対ほどの鋸歯がある。4〜5月に花茎を立ち上げて、紅紫色の花を3〜8個付ける。花冠は直径1.5〜2センチ。ほかのイワカガミのなかまと同様に花冠先端はフリルのように細かく裂ける。

 写真は、十数年前の5月下旬に箱根・冠ヶ岳で撮影したアカバナヒメイワカガミである。あらかじめ情報があったわけではないが、群生しているのではないかと見当をつけて訪れてみると、見事に的中。しかも当たり年のベスト時期で、登山道沿い灌木内のあちこちにピンク色の見事な模様ができており、夢中で撮影した。ただし、年によってはパラパラとしか咲かないこともあるようだ。近年の状況は知らない。

関連情報→本サイト植物記「ヒメイワカガミ」「イワカガミ」「ヤマイワカガミ



花は、イワカガミよりも若干大きく、葉の鋸歯は、ヤマイワカガミのようにとがらず、イワカガミよりも少ない。



箱根・冠ヶ岳の灌木内で見事に咲き乱れるアカバナヒメイワカガミ。



  
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