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山の携帯トイレ 北海道利尻富士町・利尻山

撮影年月日:2013年7月31日

 登山者のキジ打ちが、環境問題になっている山では、バイオトイレを新しく整備する方法がとられる場合もあるが、建設費用が高額になるため、携帯トイレ使用をルールとして定めているところもある。
 そのひとつが北海道利尻島の利尻山。かつて中腹の避難小屋周辺では宿泊者による排泄が問題になり、現在では利尻山ルールとして携帯トイレを持って入山するように求められている。
 携帯トイレは、島のコンビニや観光案内所、宿泊施設のほか、鴛泊コース登山口直下にある利尻富士温泉などで販売されている(2013年7月の時点では1個税込400円)。ただし、いずれも早朝には開いていないので、前日のうちに購入しておく必要がある。

 利尻山には、鴛泊コースの6.5合目、避難小屋、9合目に携帯トイレブースが設置されており、これを利用する。携帯トイレブースというのは、下の写真のような個室になっていて、携帯トイレをセットできる穴が開いた便座椅子があるだけなので、トイレットペーパーは自分で持参する必要がある。いうまでもなくトイレではないので、携帯トイレを持っていないと利用できない。

 2013年7月末、利尻山登山の際に携帯トイレを初めて体験した。私の場合は念のため2個購入・持参して、うち1個を使用。自分の排泄物をザックに入れて持ち帰るのは多少の抵抗があったが、実際に使用した感想をいえば、意外となんてことはなかった。下山後、登山口の回収ボックスに破棄するだけなので処理も簡単だ。

関連情報→本サイト山岳記「山のトイレ」「山のチップ制トイレ



利尻山6.5合目の携帯トイレブース。


避難小屋の携帯トイレブース。ここだけ2室ある。


携帯トイレブース内部。穴が開いた便座椅子があるだけ。もちろん中から鍵を掛けられる。ちなみに私が島内で購入して使用した以下掲載の携帯トイレは大・小兼用だが、小の場合は口が広い空きペットボトルを利用する方法もある。ただし、ペットボトルのまま携帯トイレ回収ボックスに捨てずに登山口のトイレに自分で流すこと!!


携帯トイレの使用方法説明板。


鴛泊コース登山口(北麓野営場管理棟の少し上の左側)にある携帯トイレ回収ボックス。開けてみると、使用済み携帯トイレがたくさん捨てられていた。ルールを守っている登山者は多いようだ


利尻島のコンビニで販売されていた大・小兼用の携帯トイレ。外袋(左)は、高密閉チャック付きのやや厚手のビニール袋で、中に大きめの便袋(右)が入っている。便袋上部のミシン目に沿って先端を切り取り、トイレブースの便座椅子にセットして使用。終わったら、切り取った便袋の端をヒモ代わりにして袋を縛り、外袋に入れて持ち帰る。外袋のチャックは強力なものなので、通常の使用環境では下山中に開くことはないだろうが、荷物がギュウギュウにならないように余裕をみておく必要はあるかもしれない。


便袋の内部には、使い捨ておむつと同じ、高分子吸収体入りのシートがセットされている。携帯トイレ利用が呼びかけられている山だけでなく、通常の山でもキジ打ちをせずに携帯トイレを使用する選択もアリかも。金はかかるといってもたった400円だし、山を汚染したという罪悪感を覚えずにすむ利点もある。

※この携帯トイレのメーカーサイト(通信販売もあり)→こちら
※ほかアマゾンなどでも携帯トイレは販売されているが、登山用に適したものがあるかどうかは不明。


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私がこれまで山で見たものや気象現象などの体験談を紹介します。

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