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淡紫色の花が愛らしい
ヤマルリソウ

ムラサキ科
Omphalodes japonica
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 ヤマルリソウは山瑠璃草と書き、まさにルリ色の小さな花を咲かせる。ムラサキ科ルリソウ属の多年草で、本州の福島県以南、四国、九州に分布し、春の山野で時折見かけるかわいらしい野草だ。花は径1センチほどで、初めは淡紅色だが、のちにルリ色に変わる。花の中心には、花冠裂片の基部に白い鱗片が並ぶ。
 なお、山で見かけるなかまとしては、ほかにエゾムラサキなども知られる。ヤマルリソウと同様にルリ色の花が美しく、初夏の上高地には多い。また園芸用に栽培されるワスレナグサもよく似ている。こちらはヨーロッパ原産だが、観賞用に輸入され、今では野生化しているものも見かける。

関連情報→本サイト植物記「エゾムラサキ」「ルリソウ



花期の草姿。神奈川県厚木市



花のアップ。東京都八王子市


  
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植物記