エゾノツガザクラとアオノツガザクラの雑種
コエゾツガザクラ
ツツジ科
Phyllodoce caerulea f. yezoensis
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ツツジ科ツガザクラ属の常緑矮小低木。北海道の大雪山系や知床連山、日高連峰などに分布し、雪渓付近や湿った場所に生える。エゾノツガザクラに似るが、花冠が短く壺状になり、花冠外面の腺毛がごく少ない特徴がある。花色は紅紫色や淡紅紫色、白色と変化に富むようだ。エゾノツガザクラとアオノツガザクラが自生する場所では、様々なタイプの中間的な株が見られ、本種もかなり昔から両種の雑種とされてきたが、学名は品種、もしくは変種扱いのままになっている。雑種各タイプの遺伝子レベルの研究がまだ進んでいないのだろう。写真は1995年に大雪山で撮影したコエゾツガザクラ。この株は花色が少し濃い方で、もっと淡いものもある。
関連情報→本サイト植物記「エゾノツガザクラ」、「オオツガザクラ」

花冠が短い壺状になるコエゾツガザクラ。
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