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唇弁を猿の顔に見立てた
サルメンエビネ
ラン科
Calanthe tricarinata
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  ラン科エビネ属の多年草。漢字では「猿面海老根」と書き、しわだらけの赤い唇弁を猿の顔に見立てたもの。高さ30〜50センチ。束生する葉の間から花茎を立ち上げて数個〜十数個の花を付ける。背萼片や側萼片、側花弁は黄緑色。一番下の唇弁は赤褐色で、中央には3条の突起があり、縁は縮れる。距はない。

 深山の林床に生えるが、稀である。私の場合は自生地情報を得て撮影に出かけたが、一度目は葉の間からようやく数個の蕾が顔を出した段階で、1週間後もう一度訪問して花を見ることに成功した。その自生地は、過去にもほぼ同時期に通過したことがあり、まさかサルメンエビネが自生しているとは想像もしなかった。

関連情報→本サイト植物記「エビネ」「キエビネ



花は黄緑色と赤茶色という決して華やかな色の組み合わせではないのに、なぜか惹きつけられる美しさだ。希少性のあるランだから…というだけでは説明がつかない魅力といえる。



上の写真とは別の場所で撮影したサルメンエビネ。

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萼片と側花弁は黄色に近い黄緑色。唇弁は赤茶色。ずい柱は黄色。



花のアップ。マクロストロボで撮影。



上の写真の拡大。子房入口には白毛が密生する



花を裏側から見たところ。キエビネには距があるが、本種にはない。



1回目の訪問時は、蕾が立ち上がりつつある状態で、葉も丸まった状態で開いていなかった。


  
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