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花の色は白色や紫色など…
キクザキイチゲ(キクザキイチリンソウ)
キンポウゲ科
Anemone pseudo-altaica
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  主に落葉広葉樹林の林床や林縁に生育するキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。本州近畿地方以北〜北海道に分布する。
 3〜5月、茎頂に直径約3センチの花を1個咲かせる。花弁に見えるのは萼片で8〜13個あり、白色、紅紫色、濃紫色など変化がある。菊に似た花を一輪つけることから「菊咲一華」。雪が消えた林床にいち早く茎を立ち上げて花を咲かせる早春季植物(スプリング・エフェメラル)の一種である。別名・キクザキイチリンソウともいう。
 本種は信州などではカタクリやミズバショウが咲く頃によく見かけるので珍しくはないが、春の到来を感じさせる花ともいえる。

 箱根には小型で繊弱な品種・コキクザキイチリンソウ( f. gracilis )がある。『神奈川県植物誌2001』を見ると、キクザキイチゲの項目内においてコキクザキイチゲではなく、コキクザキイチリンソウとして簡潔に触れられている。私は丹沢産のものも、これだと認識していたのが、どうも箱根産のものだけを呼ぶようだ。

関連情報→本サイト植物記「アズマイチゲ」「植物の奇形



白馬五竜のカタクリ群生地付近で見かけたキクザキイチゲ。淡い紫色の花が斜面に咲き誇っていた。


花のアップ。雄しべと雌しべは多数。葯は白色。長野県白馬村・姫川源流

  
キクザキイチゲの花色には、白色、紫色、淡紅色など変化がある。左から新潟県弥彦村・弥彦山、同じく弥彦村・弥彦神社、長野県白馬村・姫川源流で撮影。


キクザキイチゲの葉

  
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