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津軽富士・岩木山の固有変種
ミチノクコザクラ

サクラソウ科
Primula cuneifolia 
var. heterodonta
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 サクラソウ科サクラソウ属の多年草で、エゾコザクラの変種。津軽の名峰・岩木山山頂部の雪田草原だけに生える岩木山の固有変種である。6〜7月、雪解け跡に鮮やかな紅紫色の花を咲かせる姿は実に美しい。葉は長さ2〜6センチで、縁には鈍い鋸歯がある。
 
 岩木山は八合目まで津軽岩木スカイラインが通じており、さらにリフトに乗れば、自生地の種蒔苗代まではわずか20分。小さな池の周囲は雪田草原となり、ここにミチノクコザクラが群生する。私はこの花を見に2度、岩木山に登ったが、いずれも見事な群生を堪能した。また機会があれば会いに行きたいものである。

関連情報→本サイト植物記「エゾコザクラ」「ハクサンコザクラ



岩木山・種蒔苗代に群れ咲くミチノクコザクラ。本種に限らず、サクラソウのなかまは、何度見ても飽きない美しさである



同じく種蒔田代に咲くミチノクミザクラ。本種に限らず、サクラソウのなかまは、たとえようのない美しさがある。



 
  
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