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観光地で増えている外来動物
タイワンリス
Callosciurus erythraeus thaiwanensis
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 もともとは台湾などに分布するリスのなかまだが、1935年以降、動物園から逃げ出したり、ペットとして飼育されていたものが捨てられたりして、東京都の伊豆大島や神奈川県、静岡県、和歌山県など、太平洋側の観光地を中心に広がった。
 中でも鎌倉ではよく見かけ、お寺の古木がかじられるなどの被害も出たために1999年から餌付け禁止条例が制定されている。外来生物法でも「特定外来生物」に指定されているが、駆除に反対する困った動物愛護団体も存在する。
 在来種のニホンリスと比べてずんぐりした体型で、ニホンリスの腹面が白いのに対して、灰褐色をしているのが特徴。なお、腹面が赤褐色のものをクリハラリスと呼ぶ。

関連情報→本サイト動物記「ニホンリス」「エゾリス




サクラの枝を移動するタイワンリス。静岡県伊東市・城ヶ崎海岸



 
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