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注意せよとは対策せよの意味
熊出没注意看板
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 ツキノワグマやヒグマの生息地では、熊出没に注意を促す看板がよく立てられている。実にシンプルなものから、解説付きのものまで様々。「熊出没注意」といっても「落石注意」と同じくらい、何にどう注意すればいいのかわからないって思う人もいるかもしれないが、「落石注意」も実は「落石が起こりうるので、速やかに通過しましょう」の意味だ。同じように「熊出没注意」も、わかりやすくいえば「熊がいるので何らかの対策をしましょう」ってこと。

 熊に襲われる事故が増えているが、基本的に熊は事前に察知して人間との遭遇を回避する。熊も人間が怖いのだ。だから、あまり神経質になる必要はない。そのため人間が近づいていることを知らせる鈴が熊対策としては、一番簡単で効果がある。ただ最近は、ひどい人になると2個も3個も大きな高音を出す鈴をつけて延々と「チリン、チリン」と鳴らしっ放し。こうなるとただの騒音であって、耳障り以外の何ものでもない。いくら熊出没注意看板があったからといっても登山者の多いコースにクマがノコノコ出てくることはまずない。そんな時はザックの中に仕舞うのがマナーというもんだ。

 一方、人が滅多に入らないような山では、熊が、気が緩んでいることもあるから、念のため鈴か熊スプレーで対策しておきたい。可能性は高くないが、不幸にも鉢合わせしないため、あるいは鉢合わせしてしまった時の保険のようなものだ。
 さて、これまで私が出会った熊出没注意看板を以下に示しておこう。こうして見ると、いろいろなスタイルがあることがわかる。

関連情報→本サイト動物記「ツキノワグマ



●熊出没注意看板【ツキノワグマ編】



撮影した2008年6月の時点でも、すでに立てられてから結構、時間が経過しているようだったが、圧倒的に迫力があるので掲載してみた。イラストも十分に怖いが、「8月23日被害発生。骨折・神経切断の重傷」の文字が、さらなる恐怖を呼び起こす。ツキノワグマの実際の生態と比較して、やや過剰演出の感もなきにしもあらずだが、熊被害を防ぐ観点から見れば、高い効果が期待できそうだ。秋田県角館町(現・仙北市)。真昼山地・白岩岳登山口付近。



青森県外ヶ浜町・増川岳



写真左から青森県弘前市・尾開山登山口。秋田県仙北市・玉川温泉



写真左から秋田県田代町(現・大館市)白神山地。岩手県八幡平市・岩手山焼走登山



写真左から秋田県鷹巣町。秋田県二ツ井町・ふたつい白神郷土の森。秋田県由利本荘市・桑の木台湿原



岩手県雫石町・秋田駒ヶ岳 国見温泉(左)。岩手県北上市・夏油温泉(右)



岩手県花巻市・銀河なめとこライン。岩手県西和賀町・高下岳。岩手県紫波町



「クマイルヨ」と立木に赤スプレーで書かれた注意書き。山形県・吾妻連峰(左)。道路標識を模した注意看板。かわいらしいクマのイラスト付き。宮城県・船形山(中)。案内板の柱に貼られた「」クマ出没注意。福島県南会津町・駒止湿原(右)



確かにクマの立場でいえば、最も危険なのは人間なのは間違いない(笑)。福島県北塩原村・吾妻連峰 早稲沢登山口にて。撮影は2006年。当時、同じ看板はデコ平入口にもあった



妙高高原で見かけた「クマ出没」(左)。「おどろかないでね」といわれても、実際に間近に遭遇すると、やはり驚くだろうなぁ。近くには「ここは私の住処です。入るときは声をかけてね」(記憶頼りなので、多少は違うかも)の別バージョンも。この看板のシリーズは、センスがあって結構私好みだ。新潟県・妙高高原(中)。新潟県糸魚川市・しろ池の森(右)



写真左から新潟県三条市・粟ヶ岳北五百川コース登山口。新潟県胎内市・櫛形山脈 大沢尾根コース登山口。新潟県新発田市・臼ヶ森登山口。



写真左から新潟県魚沼市・平ヶ岳登山口。新潟県五泉市・菩提寺山 西山三山駐車場。新潟県胎内市・牟礼山登山口。



写真左から新潟県村上市・高坪山登山口。新潟市秋葉区・菩提寺山 白玉の滝入口。新潟県五泉市・大沢山 大沢鍾乳洞入口。後半に載っている岐阜県山県市の注意看板と同デザイン。



写真左から新潟県湯沢町・トレッキング湯沢Tコース入口。新潟県五泉市・菩提寺山 西山三山駐車場。新潟県村上市・大平山・南大平ダム湖公園。



新潟県加茂市・粟ヶ岳県民休養地(左)。新潟県長岡市(右)



写真左から新潟県柏崎市・黒姫山折居登山。新潟県柏崎市・黒姫山磯之辺登山口。新潟県小千谷市・朝日山



尾瀬ヶ原の木道の隙間に立てられたツキノワグマ出没注意の看板。尾瀬ヶ原・東電橋付近



栃木県日光市・戦場ヶ原の看板(左)。長野県小谷温泉の看板(右)



写真左から長野県長野市・奥裾花自然園。長野県佐久市・四方原山登山口。長野県富士見町・入笠山



長野県・雨飾山登山口に立てられた手書きの「熊に注意」(左)。登山届け入れの中の張り紙。長野県長野市・黒姫山西登山口(中)。上高地で見かけたのは「熊出没注意」ではなく「クマ情報をお寄せ下さい」(右)



長野県茅野市・八ヶ岳 美濃戸(左)。長野県長野市・戸隠高原(右)



写真左から長野県大町市・大町ダム。長野県山ノ内町・志賀高原。長野県軽井沢町・千ヶ滝入口



長野県大町市・七倉ダム(左)。長野県長野市・一夜山(右)



長野県上田市・四阿山(左)。長野県駒ヶ根市・池山(右)



長野県朝日村・鉢盛山林道ゲート(左)。長野県伊那市・南アルプス 北沢峠(右)



埼玉県秩父市・琴平丘陵



写真左から神奈川県伊勢原市・日向山。神奈川県清川村・半太郎林道。神奈川県秦野市・弘法山



山梨県北杜市・雨乞岳登山口(左)。山梨県山梨市・小楢山登山口(右)



どちらも山梨県北杜市・尾白川渓谷入口



岐阜県飛騨市・白川村 天生湿原登山道



岐阜県下呂市・巌立峡。



写真左から岐阜県山県市・舟伏山。岐阜県池田町・池田山。岐阜県中津川市・馬籠峠



岐阜県池田町・池田山(左)。愛知県新城市・愛知県民の森(右)



写真左から愛知県豊田市・月ヶ平 札場峠。愛知県豊根村・日本ヶ塚登山口。富山県立山町 北アルプス・弥陀ヶ原



富山県入善町・負釣山登山口(左)。富山県立山町吉峰(右)



富山県富山市 北アルプス・折立(左)。石川県大野市・苅込池入口(右)



滋賀県米原市・霊仙山(左)。兵庫県作用市・日名倉山登山口(右)



兵庫県篠山市・篠見四十八滝(左)。岡山県美作市(右)



奈良県上北山村・大台ヶ原(左)。滋賀県長浜市・横山岳 白谷小屋(右)



和歌山県古座川町・大塔山登山口



九州のツキノワグマ地域個体群は、絶滅したと見られているが、それでも祖母・傾山系では、以前から登山者が熊らしき動物を目撃する事例が繰り返しあり、登山口に「熊出没注意看板」が立てられていることがある。一説には、これらの目撃情報は信憑性が高いともいわれる。大分県豊後大野市。祖母・傾山系・九折越コース登山口にて。



宮崎県日之影村・傾山登山口



大分県佐伯市・傾山登山口(左)。宮崎県高千穂町・親父山登山口(右)




●熊出没注意看板【ヒグマ編】



版画調のイラストが、目を惹く注意看板。北海道函館市・袴腰岳登山口。



ヒグマの出没が多発していることを知らせる注意看板(左)。「この先はヒグマの餌場になっていて危険なため絶対に入らないでください」と書かれ閉鎖された道(右)。どちらも北海道・羅臼岳にて

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北海道斜里町・知床自然センター

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北海道斜里町・岩尾別川。ここは、撮影目的で過度にヒグマに接近する人がいたりして、いろいろ問題となった場所。



写真左から北海道喜茂別町・後方羊蹄山。北海道釧路市・釧路湿原。北海道釧路市・雌阿寒岳



写真左から北海道清水町・伏見岳。北海道苫小牧市・樽前山。北海道足寄町・オンネトー

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北海道苫小牧市

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北海道札幌市南区。

写真3点ともNEW

写真左から札幌市、岩見沢市・利根別原生林、当別町・道民の森



北海道上川町・大雪山系大雪高原温泉 ヒグマ情報センター



北海道雨竜町・雨竜沼湿原ゲートパーク



北海道西興部村・ウエンシリ岳(左)。北海道積丹町・神威岬(右)



北海道美唄市・美唄ダム(左)。北海道日高町・ペンケヌーシ岳(右)



写真左から北海道羅臼町。北海道上川町・浮島湿原。北海道せたな町・遊楽部岳



写真左から北海道北広島市。北海道日高町。北海道雨竜町・雨竜沼湿原ゲートパーク



 
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