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実家の窓で見つけた
アゲハチョウの羽化
Papilio xuthus
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 以前、本項「動物記」でクロアゲハのことを書いたが、実家の柑橘類やセリ科植物には毎年、アゲハチョウやキアゲハなどの幼虫を見かけることが多い。昨年も何匹かいたので、そのうち羽化が見られるかもしれないと期待していたら、早くも今日、羽化したてのアゲハチョウ(ナミアゲハ)に出会えた。お昼過ぎ、ふと窓から外を見るとアゲハチョウが窓の外につかまっているのに気づいた。どうも羽化直後だったらしく、まだ翅も完全にのびきっていない段階。その後も翅が乾くまで風に飛ばされないように窓枠に必死にしがみついていた。下の写真は飛び立つ少し前の段階で撮影したもの。

 サナギがあったのはもともと幼虫がいた場所ではなく、そこから少し離れた居間の窓枠。1月に帰ったときに窓枠上部にいつの間にか何かのサナギが作られていたのは気づいていたが、それはアゲハチョウのものだったのだ。だけど食草のある場所から、よくもここまで移動してきたなぁ。それに地面から高さ2メートル以上もある窓枠上部まで上がろうとした理由は何だったのか。幼虫の段階では、生まれた場所からここまでは、かなりの長距離で重労働だったはず。食草にそのままサナギを作る個体も多いと思うのだが、コイツはどうも遠くでサナギを作りたかったらしい。それにサナギは普通、斜め姿勢で作られることが多いと思うのだが、なぜか横にぶらさがる形で作られていた。

関連情報→本サイト動物記「クロアゲハ」「キアゲハ




わが家の窓枠で羽化したアゲハチョウ。ごく普通のチョウだが、翅の模様はなかなか美しい




 
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