なんで、こんなムカデがいるのよ
ヤンバルオオムカデ?
Scolopendra alcyona ?
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昨日(2024年9月13日)の夕方のことだ。自宅西側のコンクリート台上を小さな多足類が急いで移動しているのに気づいた。体長は2.5〜3センチくらい。見つけた時はハエの死骸を前方の脚数本で抱えるようにしていた。最初は多足類の中の何に該当するのかもわからなかったので、蚊取り線香ホルダーのフタで逃げないようにしてから、カメラを取りに行き、マクロストロボで撮影してみた。写真を拡大すると、どう見てもムカデのなかまと思われた。しかしよく知っているトビズムカデの幼体とは明らかに見た目が異なる。
あとでネットで調べると、本州の生息種の中に近いものは見当たらず(といってもネット情報が本州のムカデ全種を網羅しているかどうかも不明)、沖縄にいるヤンバルオオムカデによく似ていた。ただ、複数のサイトを閲覧すると、そっくりに見える個体写真とそうでもない個体写真があって、この個体がヤンバルオオムカデだと断言もできない。
よく似た個体写真が載っているサイト→こちら (ページ後半「ムカデの種類10」参照)
そうでもない個体写真が載っているサイト→こちら
ただ、本州に生息する種類の中に、これほどまでに触覚や脚が濃青色や翡翠色を示すものはいないようなので、ヤンバルオオムカデの可能性も十分にありそうだ。本州のムカデの中では、アオズムカデが近いように思うが、過去に撮影した成体と比較しても、ここまでの翡翠色をしていなかった。幼体、あるいは個体によっての差異の範囲に入るかどうかは不明だが。
現在は法的にどういう扱いになっているのか不明だが、ネット上には、「人気が高くペットとして飼育している人もいる」とある。どちらにしても、こうした飼育個体が逃げ出したか、沖縄からの荷物に紛れ込んでいたか、あるいはその子孫だとしたら、これ、結構マズイんじゃないか。ヤンバルオオムカデが広島の冬を越えられなければいいのだが。
それにしてもどうしてこういうことを環境省が認めているのだろうねぇ。まったく理解不能。あっそうか。環境省って本来は日本の自然環境を守るために作られた官庁ではあるが、「我々、環境省の職員が一体となって日本の自然環境をなんとしても守ってみせる」みたいな気概や熱意って、たぶんほとんどないんだと思うよ。それは、過去の様々な私の経験からいっても矛盾しない。外国産クワガタムシが野放図状態であることを見てもそうでしょう。残念ながら、そんなもんよ。この手の生物オタク的なペット業界はもちろん、それを支える人たちというのは、ほぼ全員、生態系の知識なんか1ミリもないとしか思えない。仮にあったとしても、そんなことより自らの金儲けと、自らのコレクションを充実させることこそが一番の関心事項なのだろう。日本の自然環境が将来どうなろうと知ったこっちゃないんだよ。まあ、本当に困ったもんよ。
関連情報→本サイト動物記「トビズムカデ」「ジムカデの一種?」
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触覚や脚の先が濃青色や翡翠色を呈しているのでヤンバルオオムカデか? もしそうだとすると成体は体長20〜25センチにもなるそうなので、写真の個体は幼体と思われる。
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