<<前のページ | 次のページ>>

林道5 河床路 北海道新冠町・日高連峰

撮影年月日:2013年7月18日

 国道や都道府県道と比べれば予算が限られる林道では、沢筋との出合箇所で路面下に溝を掘るような工事は省略され、路面上をそのまま沢水が流れる「河床路」ですまされていることが割とある。多くはないが、たまに見かける。私の経験でいうと北海道や北東北(青森、秋田、岩手3県)などで見かけたが、現在は状況が変わっているかもしれない。

 北海道新冠町。日高連峰・イドンナップ岳のサツナイ沢西尾根コース登山口に続く札内右股作業道では、河床路が途中3ヶ所もあった。その後、同作業道は一般車の通行が不可となり、おそらく現在も同じ状況だと思うが、私が取材した2013年当時は進入可だった。1本の道に河床路が3ヶ所もあるのは、ここ以外に私は知らない。作業道は、林道よりも格下の道路なので、厳しい路面環境になるのはやむを得ないだろう。なお河床路は、通常、通行に支障がないことが多いが、増水時は危険が伴うので避けるべきだ。

 フリーになって間もない頃に静岡県の富士山麓を抜ける道路について、地元行政に電話で確認したところ、途中に道路の上に沢が流れている場所があると説明を受けたことがある。この時は、まだ河床路なるものを知らなかったので、道路上に沢水を流す高架の水路があるのだと想像してしまった。ところが、その後、現地に行って初めて「河床路」を見て、「そういうことか」と、ようやく理解した。



札内右股作業道の河床路。こういうことがあり得るので、いつも長靴を履いて取材していた。撮影は2013年。



この写真は、山岳記「林道1 林道走行のリスク」でも紹介したが、同作業道2つ目の河床路。この後にさらにもうひとつ河床路があった。新冠林道から終点まで2キロほどだが、その間に3ヶ所も河床路があることになる。



岩手県西和賀町。真昼山地・高下岳(こうげだけ)の貝沢コース登山口に続く未舗装林道途中にある河床路。水深はごく浅いが沢幅が広かった。撮影は2008年。



秋田県五城目町。太平山地・銀ノ沢登山口に続く未舗装の銀ノ又林道にもコンクリートで補強された河床路があった。ちなみに手前には茅葺きの家が建つ北ノ又集落がある。撮影は2008年。



奥只見湖畔に続く国道352号を走行中に見かけた河床路。国道や県道だからといって、河床路がないとは限らない。撮影は2009年。



長野茅野市。八ヶ岳連峰の桜平登山口に続く未舗装林道にあった河床路。撮影は2008年



青森県外ヶ浜町。清水股岳の清水股林道に2ヶ所ある河床路。写真は手前の河床路で、普段、沢水は河床路下に作られた溝を流れるが、少しでも増水すると河床路の路面上を流れてもいいようにしてあった。2つ目の河床路は山岳記「林道1 林道走行のリスク」に掲載してあるが、取材時は路面上に水が溢れていた。撮影は2008年。



その清水股林道に掲示してあった増水・冠水時の河床路通行禁止看板。




 CONTENTS 
 
   
 

Nature
山岳記