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山の募金箱 鹿児島県指宿市・開聞岳登山口

撮影年月日:2014年11月14日

 多くはないが、たまに環境保全のための募金箱が設置され、協力のお願いがされていることがある。チップ制トイレと同様、こうした募金箱を、例えば白神山地や屋久島などで見かける度に私はほぼ100%協力してきた。山であれ何であれ、登山道の維持管理(夏場の草刈りや道標の設置・更新等)にしても、トイレの清掃とし尿処理にしても、すべて経費がかかる。地元の人は税金である程度貢献していることになるが、地元以外から来ている人は負荷だけかけて何もしていないことになり(宿泊したり土産物を買うなどして、地元にお金を落とすことくらいはあろうが)、そこを利用して環境にわずかでも負荷をかけている以上、登山者として費用の一部を負担するのはむしろ当然のことだと考えるからである。

 世の中には、環境協力金を単なる利益目的だと安易にみなす困った人もいるわけだが、こういう類の人は現地自然環境の素晴らしさを享受する資格は1ミリもないと思う。富士山の入山料や宮島の入島税等も実に結構なことで、徴収員を配置できない場合は任意にせざるを得ないだろうが、基本的には強制でいいと思う。それが嫌なら来なければいいだけのこと。

 特に金額が決められていない場合。募金は100円でも構わないわけで、そんな少額でさえも払おうとしないのもどうなんだろうねぇ。そんなに貧乏ならば、そもそも遠出せずに家で寝てろよ。



薩摩富士として知られる開聞岳登山口で見かけたワンコイン募金箱。撮影は2014年。



白神山地・暗門の滝入口に開設された森林環境整備協力金のために設置されたテント(上)。その案内看板(左下)と、協力金を払うともらえたカードと暗門の滝パンプレット(右下)。カードには「白神山地森林環境整備協力者の証」と書かれ、裏にはブナの葉がラミネートしてあった。「訪問者はこれくらいの協力をするべきですよね」と言いながら協力金を出したのだが、直前に素通りした女性が戻ってきて、協力金を出していた(笑)。この女性に対して言ったつもりもなかったが、出すのなら最初から出せよ。撮影はいずれも2005年。



岐阜県下呂市・巖立峡入口に置かれた協力金徴収所。撮影は2015年。



兵庫県養父市・天滝渓谷入口の協力金ポスト。そばの看板には「環境保全管理のため協力金100円をお願い致します」と書かれていた。撮影は2011年。


屋久島・荒川登山口にあった保全募金箱。撮影は2014年。荒川登山口といえば、屋久島一番の超人気・縄文杉コースの起点。年間を通して入山者は極めて多いはずだが、ここにお金を入れてる人は全体の何%だろうか。気づかなかった人は仕方ないが、気づいてもお金を入れない人も結構多いのではないか。たぶんそんな人に限って、自分は山や自然に詳しいと胸を張ってるんだぜ。どうしようもない偽善者だよな。





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