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山で見かけた変わったもの2
~野猿~ 北海道新得町・レイサクベツ林道

撮影年月日:2013年7月20日

 野猿(やえん)とは、人力のロープウェイのこと。木のつるや枝を伝って進む猿に似ていることから名付けられたらしいが、普通に「人力ロープウェイ」あるいは「人力ゴンドラ」でよくないか。知らない人が写真や実物を見ないまま「野猿」と聞くと野生の猿のことだと確実に勘違いしそうで、あんまり感心しない命名である。川や渓谷の両岸から張られたワイヤーに吊り下げられた「カゴ」に乗り、自らの手でワイヤーを手繰り寄せながら進む。

 観光用に設置されている野猿といえば、日本では3ヶ所しかないらしくて、徳島県三好市・奥祖谷二重かずら橋近くや奈良県十津川村、静岡県菊川市・永宝寺が知られるが、それらはあくまで一般の人が乗れる前提。関係者専用の野猿も含めれば、ほかにもある。私が見かけたのは、北海道新得町・レイサクベツ林道沿いにあった野猿。また、かつて上高地の大正池~河童橋間にも野猿が設置されていたのを覚えている。その後、上高地には繰り返し訪れているが、再度見た記憶がなく、現在はもうないだろうと思いつつ、念のためグーグルマップの航空写真を見ると、それとおぼしき施設がうっすらと写っていた(位置リンク)。まだあるようだ。遊歩道沿いではないので、その後は見る機会がなかったのだろう。



レイサクベツ林道沿いの野猿。おそらく現場は国有林だと思うので森林管理署が設置したものと思いきや、そばに立つ標柱には「通商産業省(現・経済産業省)」の文字が。測水所の関連施設のようだ。



1986年に撮影した上高地・梓川にかかる野猿。


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山岳記