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シダの道 岐阜県下呂市・根尾の滝など

撮影年月日:2017年8月4日など

 シダ類というのは、華やかな花をつける植物と比較すれば随分地味ではあるが、特に大きな群落を形成していると、その美しい景観にシダにはシダの魅力があることに気づかされる。本サイトでは以前「苔の道」として苔の景観としての魅力を取り上げたが、シダの景観もなかなかのものだ。

 先日(2017年8月)、岐阜県下呂市にある根尾の滝を訪れた。林道奧の駐車場から渓谷へぐんぐん下り、揺れる吊り橋を渡り、あとはアップダウンが繰り返される渓谷斜面につけられた道を進む。そんな道の途中にオシダの群落があり、道の両側一面が見事なオシダに覆われていた。
 オシダというのは、長さ1メートルくらいもある大きな葉を放射状に出すオシダ科オシダ属のシダ植物。珍しくはないが、深山幽谷の風情を感じさせ、直前に小雨が降ったこともあって、しっとりとしたシダの緑が印象的だった。



日本の滝百選にも選ばれている根尾の滝に続く道と、その両側を覆うオシダ群落。



「シダの道」といえば、三重県紀北町と尾鷲市にまたがる熊野古道・馬越峠道が有名だ。古い石畳の道とシダがよく合っている。



これもある意味、「シダの道」である。屋久島の林道に入ると、写真のようにヘゴに迎えられる。ヘゴというのは、大形の木生シダで、屋久島には多い。



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