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モザイク状の模様が入る
斑入り

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 斑入りとは、植物体の一部分に本来の色とは違う色が混ざってモザイク状の模様になること。主に植物ウィルス病や遺伝病の症状であることが多く、葉緑素が欠けたり少なくなったり、または表皮下に細胞間隙ができたり、あるいは表皮細胞の変形などによって斑ができる。具体的には@縁のみが斑となる覆輪、A刷毛で塗ったような掃込、B半分が斑となる切斑、C横に斑が入る虎斑、D縦に斑が入る条斑、Eすべて色が異なる「うぶ」がある。
 一方、スミレのなかまでは、葉に斑が入る品種がいくつか知られており、例えばフイリヒナスミレ、フイリミヤマスミレ、フイリシハイスミレ、コンピラスミレなどがある。下の写真は沼田市の県道沿いで見かけたフイリヒナスミレ。花も美しかったが、斑の入った葉も美しかった。

関連情報→本サイト植物記「白化


 
ユキザサにできた条斑。青森県鰺ヶ沢町のブナ林で(左)。ヒナスミレの一品種・フイリヒナスミレ。葉に斑が入るのが特徴だ。群馬県沼田市にて(右)


  
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植物記