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発見地・神戸市の摩耶山に因む
マヤラン
ラン科
Cymbidium macrorhizon
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 ラン科シュンラン属の多年草。担子菌類から栄養を得ている腐生植物で、葉は持たない。本州関東地方以西、四国、九州、沖縄に分布。常緑林内に生え、意外なことに都内の公園などでも見られ、『森を食べる植物−腐生植物の知られざる世界』(岩波書店)には、東大キャンパス内に自生していた…という話も登場する。
 根茎は多肉。高さ10〜15センチの花茎を立ち上げ、6〜10月に数個の花を咲かせる。花は白色で赤紫色の模様が入るが、個体差がある。

以下追加
 ところで、改めて写真を見ると、腐生植物なのに茎の一部が黄緑色をしていることに気づいた。もし、これが葉緑体由来の黄緑色であれば、少しは光合成ができることになる。しかし、ネットで調べると、「マヤランはまったく光合成ができない」とあり、では、茎の黄緑色は何に由来する色なのだろうか。専門家に葉緑体を持たないはずなのに、どうしてマヤランの茎が黄緑色をしているのか聞いてみたい。

関連情報→本サイト植物記「サガミラン



6月下旬、千葉県某所に咲くアヤラン。少し早かったようで、草丈が低い株が2本花を咲かせていただけ。晩夏の頃の方が花に勢いがある…という話を聞いたことがあるので、機会があれば撮り直したい。



  
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