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マヤランの白花品ではなく別種
サガミラン
ラン科
Cymbidium nipponicum
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 ラン科シュンラン属の多年草。担子菌類から栄養を得ている腐生植物なので、葉は持たない。神奈川県で最初に見つかったので「相模蘭」と命名されたが、千葉県にも分布している。6〜10月に高さ10〜20センチの花茎を立ち上げて、茎の先に数個の緑色を帯びた白色花を付ける。
 サガミラン、マヤラン、それにサガミランモドキ…。これら3つの種名間にいろいろと混乱があるようで、例えば本種はマヤランの白花品との見解もあるが、『日本のランハンドブック @低地・低山編』(文一総合出版)によると「遺伝子レベルの分化も大きく、別種として扱うのが適当」とある。

関連情報→本サイト植物記「マヤラン



自生地を探しまくって、最後の最後に1株だけ見つかったサガミラン。千葉県某所にて



  
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