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セリの葉に似ていることから
セリバシオガマ
ゴマノハグサ科
Pedicularis keiskei
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  亜高山帯の針葉樹林内や日当たりのいい草原や林縁に生えるゴマノハグサ科シオガマギク属の半寄生の多年草。本州中部地方の中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳、御嶽山、奥秩父などに分布。葉がセリの葉に似ていることから「芹葉塩竈」。高さ20〜30センチ。葉は柄があり、対生に付き、羽状全裂し、各裂片も羽状に中裂する。8〜9月に茎上部の葉腋に1個ずつ白い花が咲く。花冠筒部は淡緑色。上唇はくちばし状に尖り、下唇は浅く3裂する。基準標本の産地は御嶽山。

関連情報→本サイト植物記「シオガマギクのなかま



十数年前、長野県売木村の森で花のない時期に見かけて、いつか花期に撮影したいと思っていた。それがようやく実現したが、時期が早かったこともあるのか、どれも花付きが今イチだった。



花の拡大。上唇は、くちばし状の上唇。下唇は浅く3裂し、中央裂片は小さい。



葉は羽状に裂けて、セリの葉に似ている。



  
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