鯉ヶ窪湿原入口の人工湿地(ミニ湿原)に咲くオグラセンノウ。付近には十株程度が花を咲かせていた。
花弁の先は細かく裂け、基部には爪のような付属体が並ぶ。紫色の葯との取り合わせが美しい。右下の花の雄しべは花粉を出し終わって、倒れている。この写真の花はベストだが、時期が過ぎて劣化してくると、花弁表面の紅色の膜が剥がれて、その下の白い部分が露出する。
花をさらにアップ。この写真では、外に出た雄しべは5個しか見えないが、中にも短い雄しべが5個が隠れている。詳しいことは不明だが、「雄しべの成熟→花粉放出」を5個ずつ2段階で行っているのだろうか。
萼は毛があり先がとがる。長さは2センチほど(左)。葉は、中脈が少し窪み、両面と縁に毛が生えている。写真のように十字対生する(右)。
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