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2011年に報告された広島県産カラマツソウ属の新種
シロカネカラマツ
キンポウゲ科
Thalictrum koikeanum
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 シロカネカラマツは、広島県庄原市で発見され、2011年に報告されたキンポウゲ科カラマツソウ属シキンカラマツ節の新種である。湿っぽい林縁や林内の草地に生育し、高さは約1.5メートルにもなり、茎の先に円錐状に花序を形成。6〜7月、鮮黄色の葯と白い萼片の取り合わせが見事な花を開く。
 シキンカラマツと比較すると、本種は花が小さく、萼片は白色で先端が鋭形であることや小苞が緑色で葉状をしているなどの違いがある。

 写真は、自生地を知っている人に案内してもらって撮影したものだが、付近には多くの株が見られた。年々、増えているそうだ。

関連情報→本サイト植物記「カラマツソウのなかま



草丈は、約1.5mにもなる。花は遠目で見るとあまり目立たないが、近づいてよく観察すると、実に美しい。



葯の鮮黄色と萼片の白色の取り合わせは、まさに「白金」。シキンカラマツとは違った魅力がある。



花は、雄しべの鮮黄色の葯が目立つ。その後の白い部分が萼片。白玉のような蕾もどこか愛らしい。



小葉の先は3浅裂することが多い。



  
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