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花をジガバチに見立てた
ジガバチソウ
ラン科
Liparis krameri
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 ラン科クモキリソウ属の多年草。漢字では「似我蜂草」で、花の形がアナバチ科の蜂・ジガバチに似ていることから。
 葉脈の網目が目立つ2個の葉を広げる。高さ10〜20センチの花茎を立ち上げて、5〜7月に淡緑色もしくは黒褐色の花を十数個咲かせる。萼片や側花弁は線形。唇弁には紫褐色の縦条が入り、先はとがる。

 写真は、別のラン探索の際に偶然見かけたジガバチソウ。岩場の上に数株が生えているのに気づいたが、株の位置はバラバラ。しかも花は繊細で目立たず、花序も疎らなので、実に撮りにくかった。




岩上の苔の中から生えたジガバチソウ。



花のアップ。唇弁には紫褐色のすじが入り、透明感がある。



  
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