ヤマシャクヤクの紅花品種ではなく独立種
ベニバナヤマシャクヤク
ボタン科
Paeonia obovata
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白花を付けるヤマシャクヤクに似ていて、紅花を付けるのが本種。そのためヤマシャクヤクの紅花品種のように思われそうだが、独立種である。ボタン科ボタン属の多年草で、北海道〜九州まで広く分布する。環境省レッドデータは、危急種に選定。
ヤマシャクヤクに比べると数は少ないようで、大抵は植物名でネット検索すると個人サイトがいくらでもヒットするものだが、本種は意外に少ない。
図鑑を開くと、ヤマシャクヤクも本種も「花は直径4〜5センチ」とあるが、本種の方が小さい印象である。また「ヤマシャクヤクの花柱は3個、本種は5個」とされるが、どちらも個体差があるようで、私は2個や4個のヤマシャクヤクを実見しており、本種でも写真の花は花柱が3個しかない。
京都府南丹市内久保には本種を殖やした6000株もの群生地があり、年に2日一般公開されているそうだ。本種を見たい人は、そこを目指す手もある。
写真は、ある人に自生地を教えてもらって撮影したもの。一度目は開花を期待して訪ねたもののすべて蕾。そこで3日後に再訪して、ようやく花を見ることができた。
関連情報→本サイト植物記「ヤマシャクヤク」
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花は開花して、わずか2〜3日で散ってしまうという。それもあって出会える確率は低いのかもしれない。
本種の花柱先端は内側に巻き込む。ヤマシャクヤクは少し曲がる程度。ややこしいが、本種の白花品もあるらしい。
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