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1996年に発見された利尻島の固有種
リシリアザミ
キク科
Cirsium umezawanum

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 1996年に植物写真家の梅沢俊氏によって発見され、2年後に新種として発表された利尻島の固有種。利尻島といえば、利尻山に生えるリシリヒナゲシやボタンキンバイなどの固有種で知られるが、本種は利尻山ではなく、島南東部の海岸沿いに分布する。
 島には、花が下向き〜横向きになるチシマアザミもあるが、本種は上向きになるのが最大の特徴。また葉はチシマアザミのように切れ込まない。
 私が撮影したのは、道道から海側の脇道に入ったあたりで、付近の草地には結構たくさん見られた。またオタトマリ沼や南浜湿原にも見られるが、私が訪問した今年(2013年)の場合だと、開花はやや後者2ヶ所の方が遅めのようだった(例年も同様なのか不明)。



利尻山を背景に咲くリシリアザミ。島南東部の自生地にて。2013年7月末


直立する頭花(左)。葉はチシマアザミのように切れ込まない(右)。



  
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Nature
植物記