淡紅色の花が美しい腐生ラン
ショウキラン
ラン科
Yoania japonica
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北海道西南部〜九州の山地林内に生えるラン科ショウキラン属の腐生植物。高さは10〜30センチ。葉緑素を持たないため、葉は退化して鱗片状。7〜8月に茎頂に直径約3センチの淡紅色の花を1〜数個をまばらに付け、唇弁の中央には黄色い突起がある。名前は、花の形を烏帽子を被った鍾馗に見立てたもの。
腐生ランは、神出鬼没なので毎年同じ場所に出ることは少なく、本種との出会いも一期一会みたいなところがある。従って一度見た場所で翌年に再度見たいと思っても叶わない可能性の方が高い。付近を探せば見つかるかもしれないが。
なかまにキバナノショウキラン(Y. amagiensis )や、長野県南部で発見され2002年に新種として発表されたシナノショウキラン(Y. flava )がある。
関連情報→本サイト植物記「腐生植物」
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長野県木島平村・カヤの平で見かけたショウキラン。
唇弁は袋状。側花弁の先端には赤紫色の斑点がある。岐阜県飛騨市
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