ハッカのような芳香がある
イブキジャコウソウ
シソ科
Thymus quinquecostatus
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漢字では「伊吹麝香草」で、伊吹山に多いことと全体に腺点がありハッカに似た芳香をもつことに由来するが、草ではなくてシソ科イブキジャコウソウ属の矮小低木である。北海道、本州、九州の低地〜高山帯の礫地や砂地、岩場に生える。しばしば、こんもりとした群落を作り、開花時期にはピンク色の小さな絨毯のようである。葉は十字対生し、花冠の内側に毛がある。別名ヒャクリコウ。
北アルプスには、葉の表面に粗い毛があるものが稀に見られ、これをヒメヒャクリコウ(var. canescens )と呼ぶ。
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長野県東御市・篭ノ塔山の岩場に咲くイブキジャコウソウ。
イブキジャコウソウの花。長野県東御市・三方ヶ峰。
長野県の中信高原を縦断するビーナスラインでは、一部区間の道端にイブキジャコウソウが雑草のように生えている。
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