<<前のページ | 次のページ>>
落葉樹林にひっそりと咲く
レンゲショウマ
キンポウゲ科
Anemonopsis macrophylla
………………………………………………………………………………………………

 花がハスに似て、葉がサラシナショウマに似ていることから「蓮華升麻」と名付けられた。7〜8月、山地の落葉樹林帯で見かける。真夏のこの時期、風もない樹林帯の登山道は、汗をしこたま搾り取られる。だが、この花を見かけると、なぜかその苦しさも半減する。そう、まさに一服の清涼剤なのだ。
 名前がよく似たキレンゲショウマは、本種に似ること(おそらく葉が似ているからだろう)が名前の由来だが、まったく別科で分布も日本の東西で分かれる。果実は同じキンポウゲ科のトリカブトのそれと似ている。写真は山梨県の三ツ峠で8月に見かけたレンゲショウマ。



ハスに似た清楚な花を吊り下げる。山梨県富士河口湖町・三ッ峠山にて



  
 CONTENTS 
 
   
 

Nature
植物記