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時々見かける変わり者
八重咲き

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 八重咲きとは、通常の花よりも花弁や花被片の数が多い状態の花。やや多い場合は半八重咲き、さらに多い場合は菊咲き(千重咲き)ということも。多数の雄しべをもつ花は、雄しべが弁化して八重咲きになりやすいそうだ。八重咲きは、ニリンソウやシャクナゲなどで、稀に見られるが、ニリンソウの場合は、花弁のように見える白い萼片が15枚ほどになる半八重咲き品をギンサカズキイチゲ、雄しべがすべて弁化したものをヤエザキニリンソウと呼ぶ。キンポウゲ科ではニリンソウ意外でも八重咲き品が見られ、キンバイソウ、キバナノヤマオダマキ、サンリンソウ、シナノキンバイ、リュウキンカ、セツブンソウなどで八重咲き品の報告がある。私が見たことがあるのは、ギンサカズキイチゲとセツブンソウの八重咲き品。どちらも普通のニリンソウとセツブンソウの自生地で1輪だけ咲いていた。



ギンサカズキイチゲと呼ばれるニリンソウの八重咲き品。埼玉県・武甲山



セツブンソウの八重咲き品。栃木県栃木市。


  
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Nature
植物記