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古くから健胃薬として用いられた
センブリ

リンドウ科
Swertia japonica
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 センブリとは「千振」と書き、千回振り出してもまだ苦いことによる。北海道南部から九州まで、日当たりのよい草地に生え、9〜11月に紫色のすじが入った白い花を咲かせる。リンドウ科センブリ属の2年草(※)。
 室町時代末期から健胃薬として用いられた薬草だが、意外なことに中国にあるにも関わらず漢方では使わないらしい。日本独自の民間薬なのだとか。しかし生の葉をそのまま噛んでも効果が見られるほど、薬効は確かなようだ。
 写真は山形県最上町や長野県南木曽町で見かけたセンブリ。頻繁には見かけないが、時々目にする植物だ。

※多年草が圧倒的に多いので、2年草という用語を聞く機会は少ない。越年草と紛らわしいが、それぞれ定義は異なる。2年草とは「全生活史を1年以上2年以下で終える植物のこと」であり、越年草とは「秋に発芽して翌年夏までに全生活史を終える植物のこと」で、冬型1年草とも呼ばれる。



関連情報→本サイト植物記「チシマセンブリ


以下2点NEW
山形県最上町のある巨樹を訪ねると、その周囲に無数に咲いていた。



花は5弁に見えるが、リンドウ科なので、実は合弁花。基部まで深く5裂している。長野県南木曽町。


  
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