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イチリンソウ、ニリンソウに対して
サンリンソウ

キンポウゲ科
Anemone stolonifera

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 キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、イチリンソウ、ニリンソウに対して、花が3輪つくことが多いことから三輪草と呼ばれる。イチリンソウは花が径4センチもあって大きいので区別は容易だが、ニリンソウとサンリンソウは草姿も花もよく似ている。比較的よく目にするニリンソウに見慣れていると、本種をニリンソウと誤認する可能性もある。それほど瓜二つなのだ。一番わかりやすい違いは、茎葉に柄があるかないか。ニリンソウの茎葉は無柄だが、本種のそれは有柄。それさえ覚えておけば、区別は簡単だ。
 ニリンソウに比べて見かける機会は少ない。北海道と本州中部地方以北の山地に分布し、花期は5〜7月。

関連情報→本サイト植物記「イチリンソウ」「ニリンソウ



サンリンソウの群生。長野県山ノ内町・志賀高原にて



一見するとニリンソウと間違えそうなサンリンソウ(左)と、その花のアップ(右)。岐阜県高山市・安房平


サンリンソウには、茎葉に柄がある(左)。一方のニリンソウには柄がない(右)


  
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