好奇心旺盛なオコジョのなかま
ニホンイイズナ(キタイイズナ)
Mustela nivalis namiyei ( Mustela nivalis nivalis )
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ニホンイイズナのなまえを知る人はあまりいないだろう。北アルプスなどに生息する、なかまのオコジョに比べればほとんど知られていない。オコジョよりもひとまわり小さく、北海道と青森県などに分布。オコジョが山岳地をすみかにしているのに対して、標高の低い草原にも生息している。
私が見たのは北海道の下サロベツ原野だった。湿原にのびる木道を歩いていて、木道上に何か黒いものがあるのに気づいた。動物の糞か? だが近づいてみると、オコジョのような黒い動物が横たわっている。死んでいるのかと思ったが、わずかに動いている。暖められた木道が気持ちよくて寝てしまったようだ。起こさないように望遠レンズで撮影したが、見れば見るほど気持ちよさそうに寝ている。このあとそっと脇を通り抜けようとしたが、さすがに目をさました。だが、びっくりして身を引いているものの、視線は私の靴に釘付け。おい、おい、警戒する部分がちょっと違うぞ。
オコジョにしては標高が低いし、その場ではわからず、帰宅して調べてニホンイイズナとわかった。この写真ではわかりにくいが、腹は白い。オゴショ同様、かわいい顔をしているわりにはどう猛な肉食動物で、好奇心が強いのだそうだ。なお、ここではニホンイイズナとしたが、北海道と本州のニホンイイズナを比較すると、染色体数が異なる(北海道産2n=42、青森産2n=38)上に、頭骨にも違いが認められるため別亜種の可能性もあるという。
※追記
その後、北海道のニホンイイズナは、キタイイズナとして分けられることになったようです。
関連情報→本サイト「オコジョ(ホンドオコジョ)」
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「スヤスヤ…」と吹き出しを入れたいほど、気持ちよさそう。あの時は寝ていたところを起こして悪かったね
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