高妻山登山道に急ぎ現れたのはなぜ…!?
ヒダサンショウウオ
Hynobius kimurae
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ヒダサンショウウオは、サンショウウオ科サンショウウオ属の両生類。成長しても尾を持つので有尾目というなかまに分類される。ちなみにカエルは成長すると尾がなくなるので無尾目である。
サンショウウオのなかまは、クロサンショウウオやハクバサンショウウオなど何種類か山で見ているが、以前、高妻山に登った時、初めてヒダサンショウウオに遭遇した。両生類の知識はほぼ皆無なので、その場ではわからず、帰宅後、図鑑をめくってそれと判明したのだが、この時の出会いはちょっとおもろしかった。
結構きつい登山道を黙々と登っていた時のことだ。ふと足下の草むらに目をやると、草陰で何かが動いている。何か細長いものが、のたうちまわっているような奇妙な動き。一体何だろう? 最初はミミズかと思ったのだが、ミミズにしては色が変だぞ。正体を確かめるべくしばらく見ていると、草むらからひょっこり出てきたのは、なんとサンショウウオ。あれれ? サンショウウオとはまったくの予想外だ。ミミズのように見えた細長いものはサンショウウオの尾だったのだ。なぜかは知らないが、サンショウウオくんは、相当お急ぎだったようで(笑)、尾を左右に振りながら慌てて草むらから出てきたように見えた。ところが、登山道の石に上がった途端、なぜかピタリと停止し、微動だにしなくなった。これは絶好のチャンスというわけで、連写した1枚が以下の写真だ。
それにしても何を急いでいたのだろうか。「あっ、カメラを持った登山者が来たぞ。待ってました〜。写真撮ってもらおう! それーっ、急げ急げ」と登山道に出現 → 撮りやすいように、わざわざ目の前の石に上がってポーズ! → 「じっとしているから格好良く撮ってね」…そんな風に想像すると、ちょっとおかしかった。
関連情報→本サイト動物記「サンショウウオ」
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ヒダサンショウウオは、褐色に黄色い斑紋が特徴。関東地方以西の本州に分布している。長野県長野市・高妻山の登山道にて。
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