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この写真のような砂地環境を好む。それにしても朱色、濃紺色、コバルトブルー色、黄緑色、黄色、白色からなる模様が、大変見事である。しかも配色と模様に一定のバランスを感じるが、これを単純に「自然のなせる技」と表現してしまっていいのだろうか。ちなみに色が異なる変異体も見つかっているそうだ。 この写真だけ最近撮影したもの。止まっている姿を横から見ると、こんな感じ。 体表面の美しさからは想像もできない極悪非道そうな顔。これじゃ、どう見ても「地獄からやってきたモンスター」と表現するしかないな。交差する大アゴも鋭く長い。 裏返して見ても、やはり美しい。しかも白い毛が、またスゴイ。関節の作りの見事さは、なにもハンミョウに限ったことはないが、写真下部あたりを見ると、まるで金型でプレスした金属パーツみたいだ。 腹部側面を覆う白毛。 芸術的な配色といえないか。 前脚内側には、ブラシ状の毛が生えている。おそらく捕獲した昆虫をしっかりと掴むためだろうが、一定の方向にびっしりと並び、縁には刺までも列を作っている。 同じく前脚の毛を角度を変えて撮影。節ごとに、しかも明瞭に区切って生えているのもスゴくないか。まるで意図して、あとからブラシを貼り付けたかのように見える。 以前、トップページのタイトル写真にも使った後脚のアップ写真。宝石のように輝く色。そこから突き出すように生えた白い毛の組み合わせは、身近な昆虫の形態とは思えないほどの意外性がある。 |