Nature

山で出会った動物について話題や体験談を紹介します。ここでは昆虫類や両生類なども含めて動物全般を広く扱います。

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動物記
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見方を変えれば、結構愛嬌がある
ヘビ

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 ヘビを嫌う人は多い。その気持ちは理解するし、私自身も好きではない。だが、無条件に拒否するほど嫌いではない。ヘビのなかますべてが攻撃的な性質というわけではないし、山で出会うヘビの中には愛嬌を感じさせるものもいる。
 新潟県の湿原で、木道にしゃがみこんで撮影しようとしたとき、長さ30cmたらずの小さなヘビと目が合った。そのヘビは草むらにいたわけではない。2枚並行して並べられた木道の板と板の隙間にまっすぐになった状態で、少し体を斜めにして、こちらを見ていたのだ。その姿に、ちょっと笑ってしまった。隠れるにしても、もう少しマシな隠れ場所がほかにもあるだろうと思った。そいつは、逃げ出すわけでもなく、そのままじっとしていた。きっとうまく隠れたつもりで、見つかったとは思っていなかったのだろう。ちなみに微動はしていたから、死んでいたわけではない。

 どの山だったか忘れたが、朝9時頃に登山道を歩いていて、道端に朝日を浴びながら、じっとしているヘビがいた。ちっとも動かないので死んでいるのかと近づいてみると、足音にびっくりしたのか、急に慌てて動き出し、草むらの中に消えてしまった。どうやら寝ていたようなのだが、そいつは天敵が来たと思って逃げたのだ。しかし追ってくる様子もないのでおかしいと感じたのか、ほんの数秒してから草むらから顔を出して様子を伺った。まるで「あれ?今の音で慌てて逃げたけど、何だったんだろう」という感じで顔を出したように思えて、おかしかった。


 秋田県の渓谷では、やはり私の足音に驚いて慌てて草むらの斜面を上がって逃げはじめたのだが、あまりに急ぎすぎたせいで、くねらせるタイミングが悪かったらしく、途中で丸太が斜面を落ちるようにぐるりぐるり二転三転していた。それでも逃げるのに必死という感じがして、ひとり笑いながら、その後ろ姿を見送った。その行動は無垢で純粋。見ようによれば、結構愛嬌がある動物なのである。

 また秋田県の湿原では鎌首を持ち上げて口を開け、さらに尻尾を激しく振って威嚇されたことがある。は虫類の知識にうとい私は、「尻尾を振るわせるヘビ=ガラガラヘビ」しか思い浮かばなかった。まさか秋田にガラガラヘビとは変な気もしたが飼育していたのが逃げ出したか、故意に逃がしたのではないかと疑っていたところ、その後、は虫類の図鑑をめくって、初めてシマヘビなど尾を振るわせて威嚇するヘビがいることを知った。

関連情報→本サイト動物記「ニホンマムシ

 


長野県小谷村・鎌池畔で見かけたジムグリ。頭が小さくて首にくびれがないのが特徴。もっとアップで撮影しようと目の前で三脚を立てていたら、警戒したみたいでヤブの中に逃げてしまった

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妙高高原・笹ヶ峰で見かけたアオダイショウ。


長野県高森町・本高森山登山道で見かけたヤマカガシ


群馬県の林道にいたヤマカガシの幼個体。わかりにくいが、赤矢印が頭。このヘビは温厚だが、毒をもつので注意した方がよい(左)。民家のモルタル壁面に張り付くシマヘビ(右)。


車に牽かれたヤマカカジ。何か大きな物を平らげたあとだったようで、腹が大きくふくれていた。秋田県北秋田市

 
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