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最近は害獣として取り上げられることも増えた
ニホンザル
Macaca fuscata
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 ニホンザルはニホンジカとともに身近な動物のひとつ。しかし最近は増えすぎや農作物の被害が深刻になっている地域もある。中でも日光のサルは悪名高く、店舗に入り込み、食べ物を失敬するのは日常茶飯事。観光客のエサやりがそうした被害を助長している面があることから餌付け禁止条例も制定されたほどだ。また青森県脇野沢村に生息する最北端のサルでも、同様な被害があり、捕獲が決まり決行されたが、どこも共生の方法に頭を痛めているようだ。
 山では時折、その姿を見かける。上高地などでも割とよく出会うが、上高地のサルはまだ人間とある一定の距離を置いているように感じる。なお、吾妻連峰の山形県側には、白毛のサルが数頭確認されている。一度見てみたいが、難しいだろうな。

関連情報→本サイト動物記「ヤクシマザル



上高地で見かけたニホンザル。赤く熟したズミの果実を食べていた


子供を抱くメス。この個体は毛並みもきれいで、どことなく優しい上品な顔立ちをしていたのが印象的だった。サルの世界ではきっと「美人」なんだろうな(笑)。長野県松本市・上高地 梓川右岸道にて


志賀高原で見かけた親子ザル。子供が愛くるしいのはサルも人間も同じだ(左)。交尾ではなく、順位を確認する「マウンティング」と呼ばれる行動。後ろにのっている方が上位のサル(右)。

 
 
先天性の口唇裂(?)が見られるサル(上左)。座り込むサル(上右)。どちらも上高地にて。
荷物の物色を止めさせようとした観光客を威嚇するサル。志賀高原にて(下左)。晩秋の上高地では河童橋やバスターミナル一帯にも頻繁に出没する。バスターミナルの道標に上がるサル(下右)。


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