Nature
動物記
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日本の国鳥に指定されている鳥
キジ(U)
Phasianus versicolor
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 野鳥の中では、比較的頻繁に見かけ、里山の林道を車で走っていると、前方をサササ…と走り抜けるキジをよく目にする。オスは、赤く裸出した皮膚が目のまわりにあり、首回りは紫色、身体の下面は緑色の金属光沢に輝き、かなり目立つ姿をしている。一方のメスは、黄褐色に黒っぽい斑紋が密にある。オスに比べると地味で目立たない。
 日本の国鳥である上に岩手県と岡山県の県鳥にも指定され、古くから身近な鳥として親しまれてきた。しかし、国鳥に選ばれているにも関わらず狩猟の対象にもなっている気の毒な鳥でもある。これは、世界的に見ても極めて珍しいそうだ。
 白い頸輪があれば、それはキジではなく、朝鮮半島産のコウライキジ。ただ在来のキジとの間に交雑しているらしい。

関連情報→本サイト動物記「キジ(T)




オスは、何といっても顔の赤い皮膚が特徴的。写真のキジは、繁殖期で、さらに赤い部分が大きくなっている。長い尾羽にも注目。神奈川県箱根町・仙石原高原


メスは黒っぽい斑紋に覆われ、地味だが、草むらの中では目立たない。埼玉県ときがわ町


 
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