先天的に黄色の色素を欠いた個体
青いニホンアマガエル
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もう何年も前のことだが、取材のため千葉県房総半島の海岸を訪れたことがあった。海岸沿いの草地を歩いていて青いカエルがいるのに目がとまった。カエルの種類は全国に広く分布し数も多いニホンアマガエル。本来は緑色をしている至って普通のカエルだが、目の前にいるそれは、なぜか青色をしている。「珍しいなぁ」と思っていると、ぴょんぴょん移動しはじめたので、慌ててカメラを向けて撮影した。全身の様子がわかるように、きちんと撮影したかったが、どうも写真に撮られるのがお嫌いのよう。止まってくれたと思ったら、すぐにぴょん。さらに追いかけてカメラを向けると、またまたぴょんぴょん。やがて草むらの中に隠れてしまった。で結局、何とか見られる写真はこの1枚だけだった。
図鑑で調べると、先天的に黄色の色素を欠くと青くなるという。つまりアマガエルの緑色は、まるで絵の具のように黄色と青色の色素からできているらしい。ニホンアマガエルだったかどうか忘れたが、ほかにも変わった体色の個体も稀に見られる、というのを何かで読んだ記憶があるが、おそらく青色の色素が欠ければ黄色のカエルになるのだろう。
関連情報→本サイト動物記「ニホンアマガエル」
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房総半島で見かけた青いニホンアマガエル。カタバミの葉と比較すると青い色が目立つ。
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