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我が家の腐葉土で初めて羽化した
カブトムシ
Trypoxylus dichotomus
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  本サイトの昨年(2022年)11月1日日記に書いた腐葉土プールから見つかったカブトムシの幼虫。近くに腐葉土の山をふたつ作って、そこに埋めてやったわけだが、今月に入ってもなかなか羽化しないので気をもんでいた。

 どこそこでカブトムシが羽化している…みたいなネットのニュース記事を見かけて、どうしてうちのカブトムシは出てこないんだろう。ひょっとして湿気が多すぎて病気で全滅してしまったのだろうか、などと心配していた。

 実は早い段階で、羽化してもわかるように腐葉土の山をネットで囲っておいた。捕獲して飼育する気はないが、カブトムシが羽化したことを確認したかったからだ。ネットを軽く箱状に組んで裾側は固定せずにおいた。数日前に見てみると、腐葉土の表面に以前はなかった窪みがいくつもできていた。おそらく羽化して、固定していなかった裾から逃げてしまったのだろう。

 裾側も完全に固定しようかと思っていた矢先、一昨日のことだ。夕方、見に行くと、あーーーーっ、カブトムシがネットにいるではないか。しかもオスだ。角がネットに絡まって動けなくなっていた。外そうとしたが、複雑に絡まっていて無理そうなので、ハサミでネットをカットして救出。角がネットに絡まるなんて想像もしなかった。

 羽化直後だったようで、ネットに絡まったことによるダメージもないようだった。手に取ると、かなり力強い動きをして元気いっぱい。早く見つけてよかった。と思っていたら、その少しあとに同じようにオスのカブトムシがまたまた角をネットに絡ませていた。ところが、こちらは救出したのに動かず、すでに死んでいた。時間的にはそんなに経っていないはずなので、簡単に死んでしまったのも不思議である。どちらにしてもかわいそうなことをした。ネットは危険と感じて、すべて取り除いた。

 とりあえず元気な方を籠に入れて、翌朝、庭木に止まらせて激写する。本当はカブトムシが好むコナラなどの幹で撮影したかったが、家にも付近にもない(知らないだけで近所の林にあると思うが)ので、少し雰囲気が似ているカツラで代用して撮影したのが以下の写真である。元気がありすぎて、じっとしてくれないので、結構撮影に苦労した。しかも光の加減とか、なかなかいい条件が揃う場所もなくて困った。しかし、せっかく羽化したばかりのカブトムシを長時間付き合わせるのも申し訳ないので、ある程度撮影したあと、途中で断念してイチジクの木に止まらせて開放してやった。しばらくして見に行くと、まだいたが、あとで確認するとその姿はなかった。

 昨年の日記でも書いたように幼虫は50匹以上いたので、今後も次々に羽化してくると思う。我が家でカブトムシがこれほどたくさん生まれるとは実にうれしい事態だ。今年もぜひ産卵してほしいものだ。 

関連情報→本サイト動物記「ミヤマクワガタ



我が家産として確認した第1号のカブトムシちゃん。子供の頃、メスはよく夜に飛んできていたが、オスが来た記憶はない。近所の雑木林で捕獲したことはあるけどね。それが自宅敷地内で大量のカブトムシが育つような日が来るとはねぇ。当時の自分に教えてやったら、すごく喜ぶと思う。










 
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