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我が家では見たことがない蝶
ツマグロヒョウモン
Argyreus hyperbius
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  それにしても謎だ。前項オオホシオナガバチのページでも書いたように最近、我が家では初見の生物種がやけに多い。昨日は菜園の奥でツマグロヒョウモンが舞っていた。過去に我が家やその周辺で見たことがない。いや、記憶に残ってないだけかもしれないが、少なくとも近年は見ていない蝶だ。

 慌ててポケットに入れてあったスマホで撮影したが、うまく撮れている気がしなかった。そこで家に帰って望遠ズームレンズをD800に装着して戻ってみると、その姿がない。「まあ、そうだろうな」と思った瞬間、目の前に上空から舞い降りてきた。蝶は蝶なりに気を利かせてくれたのかも(笑)。それでもわずかな時間しか撮影できず、結局、以下に掲載した写真はスマホで撮ったものである。それにしてもスマホでもこれくらいの写真が簡単に撮影できるとは驚きだな。

 なぜ、初見種が多いのか。確かにこれまでも初めて見る生物種に遭遇することは時々あったし、逆に一時期よく見かけた昆虫が、翌年にはいなくなったりすることが繰り返されてきた。地球温暖化の影響ということも十分にあり得るが、初見種が必ずしも温暖な地域に棲息するものばかりではないので、それと安易に結びつけるのも適切ではないだろう。

 Wikipediaによると、本種は南西諸島、九州、四国、本州南西部で見られるが、現在は、福島県、宮城県、山形県まで分布を広げているとあり、広島市に生息していてもまったく矛盾はしない。少なくとも本種に関しては、これまで付近に生息していなかっただけか、あるいはたまたま遭遇しなかっただけだと思われる。

関連情報→本サイト動物記「ヒョウモンチョウ



スマホで撮影したツマグロヒョウモンの♀。適当にパシャパシャとシャッターを切った割にはよく写っていた。もちろんソフト上でいろいろ調整もしているけどね



 
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