Nature
日記
 2009年8月〜2010年7月
過去の日記目次
2010年7月31日(土)
最近のニュースで感じたこと
遭難者救助ヘリ墜落
 
 非常に残念な事故である。私は沢登りはしないが、同じ登山者として、いろいろ考えてしまう。滑落死した女性を責められないが、死者5名という現実はあまりに重い。近年、中高年の遭難が増えているようだが、もともと加齢によって自分の認識よりも実際の体力が低下しているのに加えて、さほど経験を積んでいるわけでもないのに驚くほど安易に高度なコースを選択する傾向がある。今回の事故は、有名な山岳団体だからそういうわけでもないのだろうが、登山者全員は気を引き締めないといけない。山を選ぶときに自身の体力や経験をもう一度冷静に想起し、慎重に天候やコースを見極めるべきである。登山に限らず自然に身を置く場合は、運が悪ければ同じように遭難救助してもらわなければならない立場に立たされる可能性は誰しもあるわけだが、安易な行動で命をとられては、救助する側もたまったもんじゃない。
 何年か前に、北アルプスで手に火傷したとか、転んで擦り傷を作ったくらいのことで、1ヶ月の間に2度もヘリを呼んだ単独登山者(30代男性)がいたそうな。ヘリが現場に近づくと、元気そうに自ら誘導したとか。こんな究極のバカは、登山する資格ゼロ。おミソが腐っているとしか思えない尋常ではないバカっぷりである。そもそも1時間あたり何十万という費用がかかるヘリの運航費は、民間ヘリでなければすべて税金で賄われる。しかも自分がそんなくだらない怪我でヘリを呼んでいる間に、もっと重大事故が起こった場合にその対応が遅れるかもしれないということすら、このバカは頭が回らないらしい。
 この例は最悪の部類だろうが、全般に登山者のレベルは、確実に低下している。登山ブームというのは結構なことだとは思うが、でもまあ、ビーパルみたいな三文雑誌の信奉者ばかり増えてもねぇ。それにたかだか何回かの登山経験を積んだくらいで、あとはネットでちょろっと知識を仕入れて、もう自分はかなりのレベルだと思い込んでいる登山愛好家もかなりいる。残念ながら、そんな連中は遭難予備軍にしかならないね。


アマゾン価格誤表記

 アマゾンでポカリスエットの価格が、30本103円とかなり低く誤表記され、注文が殺到したという。その後、すべての注文がキャンセル扱いになったようだが、このニュースを読んで、出版社に勤務している頃、ある準大手印刷会社の営業担当者から聞いた話を思い出した。
 その印刷会社では、某有名百貨店の通販カタログの印刷を一手に引き受けていたそうだ。ある時、カシミアのコートの値段を一桁間違えて印刷してしまったために注文が殺到したという。カタログの校正は、当然百貨店側もいているわけだが、その印刷会社は、責任をとって発注された差額分すべてを負担したそうだ。今後のことも考えてのことだろうが、すごい決断である。それに対して、アマゾンはなんかすごく緩いなぁって感じるのは私だけだろうか。

                                          ☆
2010年7月18日(日)
梅雨明け
 それにしても気持ちいい快晴だね。今年は早くも梅雨明けしたそうだが、こんなに早いのは久々。しかも、いかにも夏らしい青空が続くのも近年にないことだ。平年は梅雨が明けたら、太平洋高気圧に覆われ、スカッとした天気になるものだが、私の記憶の範囲でいえば、一番最近そうだったのは、2000年の夏で、それ以降はグズグズで8月に入っても小雨と曇が続くことが多かった。それが今年は、この早さ。夏はやばり、こういう天気がいいね。暑いのはちょっとイヤだけど。小学生の頃の、ワクワクした夏休みを思い出す。

 ところで、私は、この3連休も仕事の最中。天気もよさそうなので、来週からは取材にも出かける予定だ。

                                          ☆
2010年7月14日(水)
最近のニュースで感じたこと
農水相VS東国原知事

 ワクチン接種や殺処分を拒否している一軒の農家を巡って、農水省と宮崎県が対立している問題で、東国原知事の発言を聞いて呆れた。知事は「種牛6頭は、あくまで目視での確認だが感染していない。蔓延の危険性はゼロだ」と主張し、国の対応を「頭が固い」といっているそうだ。
 この発言、みなさんはどう思う? おそらく東国原知事には、「症状がない=ウィルスには感染していない」と「症状がある=ウィルスに感染している」という二分法しか頭にないのだろう。従って「見た限り症状が出ていない→感染していない→蔓延の危険性もない」という論法のようだ。でも、この認識は間違い。ウィルスに感染していても潜伏期であれば無症状もあり得るわけで、目視で問題がないからといって感染していないとはいえない。それを「感染はしていない」「蔓延の危険性はゼロだ」と断言してしまうところを見ると、東国原知事は何も理解していないということにしかならない。それほどのことを公言するのであれば、抗体検査くらいしてからにしろよ。そもそもいかに重要な種牛であったとしても防疫に例外を作ってはダメだろう。拒否している農家のじーさんの感情もわからなくはないが、まわりの農家も断腸の思いで殺処分に協力しているのに一人だけ駄々をこねるのもどうかと思う。山田農水相は、県の甘い対応が口蹄疫拡大につながったと批判しているが、東国原知事のこの発言を聞くにつけ、そういうこともあり得ると私は感じた。

 平均的な国民も、まあ、東国原知事程度の緩〜い認識しか持ってはいないのは間違いなくて、「石けんで丁寧に手を洗えば、手の表面にある細菌やウィルスはゼロになる」とか、「ワクチンを接種すれば、身体の表面にバリアーができて、ウィルスをブロックしてくれる」みたいなことを本気で正しいと思っているレベルだろうから、東国原知事の発言を聞いても何の違和感も持たないだろう。
 知事の周囲に、きちんとレクチャーできる人がいないのか、それとも正しいレクチャーをしているのに知事が理解していないのか、わからないが、どちらにしてもこういう人物が、感染拡大地域のトップにいるようではどうしようもない。

 東国原知事の国民の支持率はダントツだそうだが、私は、確実にマスコミによって作られた人気でしかないと思っている。口蹄疫が発生した当初、東国原知事は何度もマスコミにも取り上げられ、その中で「寝ないでがんばっている」という発言もあった。そんなところから盲目的な国民は、「知事はがんばってるなー」と思うわけだ。もちろんがんばっていないとは私も思っていないが、もしこれが注目されていない普通の知事であれば、寝ないでがんばっていても、それが国民に広く伝わることもなかっただろう。マスコミは故意に太鼓を叩いているわけでもないのだろうが、結果的にそうやって人気が作られていくわけだ。いくらがんばっていても、重要なのは、それが本当に適切なものかどうかなのだが、そんな細かいことなんか、国民は考えもしない。

2010年7月10日(土)
佐渡へ
 8日は、取材のため佐渡島へ渡る。夏休みに入ると混雑すると思われるので、なんとか梅雨の合間を縫って行ってきた。新潟港からジェットフォイルで約1時間の船旅だ。予約しておいたレンタカーで半日、島内をまわる。仕事を終えたあと、最後に佐渡博物館を見学。佐渡といえば、金や銀の鉱山でも有名だが、それに関わる展示は見応えがあった。
 本当は、島の最北端とか、もっとあちこち見てまわりたかったが、時間が全然足らなかった。島を車で一周するだけで5時間くらいはかかるそうなので、じっくり見て回るには3日くらい滞在しないと無理かもしれない。夕方の便で新潟港に戻り、翌9日は新潟県内をまわる。10時頃に取材が終わったので、早々に帰途に就く。いつものように関越から圏央道へ抜け、3時過ぎには自宅に戻った。

佐渡・両津港に到着した佐渡汽船・ジェットフェイル。以前、航行中にクジラと衝突したことがニュースになった船で、船内の電光掲示板でも、そういうことがあり得るので、シートベルトを締めるように案内していた
佐渡島の中央にあるドンデン高原。明るく、のびやかな場所で、展望もいい。梅雨時ということを忘れるくらいの青空に恵まれ、仕事じゃなかったら、もっとのんびりしたいと思ったほど
金北山山頂付近に立つ謎の巨大建物。実はこれ防衛省のレーダー施設。中腹にも航空自衛隊駐屯地があり、山麓から上がる道路も防衛省の管理道路(一般車も通行できる)になっている。ここには、戦争中も日本軍の施設があり、終戦直後にアメリカ軍がやってきたと、峠近くの食堂のおじさんが教えてくれた
2010年7月2日(金)
オレオレ詐欺とセールス電話
 先日、市の有線放送で、市内でオレオレ詐欺の電話が増えているので注意するように呼びかけていた。まだ続いているとは知らなかったな。でもオレオレ詐欺なんて、親子の間で合い言葉を決めておくだけで防げると思うんだけど、まさかうちにはかかってこないだろうと高をくくって無対策なんだろう。家族の間でしか知らない内容の合い言葉であれば、万が一にも合致することはない。それで、ほとんどは防げるんじゃないの?
 詐欺は論外だけど、異常にしつこいセールス電話も困ったもんだね。そもそも「しつこい」というだけで極めて怪しいのだ。例えばである。Apple社は、ipadのしつこいセールス電話なんかかけてこない。なぜなら、電話しなくても売れるからだ。しつこいというのは、無理矢理ゴリ押ししないと商売が成り立たないレベルであることを自ら証明しているようなものなのだ。

 私は基本的にしつこいセールス電話に礼儀よくする必要なんか一切ないと思っているので、「アンタのへたくそなセールストークなんか聞きたくないよ」みたいに、もういいたい放題(笑)。
 以前、不動産会社からも、そんな電話がかかってきた。そこで同じように「本当にいい物件なら、いくらでも買い手はあるはず。うちに執着することが、そもそも怪しい」といったら、「しゅ、しゅうちゃくって何ですか」と本気で聞いてきた。あ、そ。「自分で辞書引けよ」。

 そもそも不動産を買うような金なんか持ってないから論外だが、仮に持っていても、しつこい電話をしてくるような怪しい会社で高額な買い物をするわけねぇだろ。たとえ野菜でも疑念をもつ店では買わない。いかに怪しいか説明していたら、話を遮ってセールストークを始めようとした。普通の人なら、そこで自分の方が黙って相手に話しをさせるだろうが、そうはいくか。私は相手の話を無視して話しつづけてやった。そんなこんなで、あっさり撃退。
 言い合いになっても相手を黙らせることが割と得意なので、この手のセールス電話の相手も反論できなくなって黙らせてしまったこともある。その程度でオレ様をいいくるめようなんて十年早いんだよ。

 しつこいセールス電話を撃退するには、あとこんな方法もあるよ。電話がかかってきたら、「すみませんね、うち有料制なんです。ちょっとだけコースは1分3000円、たっぷりコースは10分20000円です。お支払いは先払いでお願いします。入金を確認したら、あなたのセールストークを所定の時間だけ聞いてあげます。ただし時間がきましたら、電話はすぐ切りますので、ご了承のほど。ちょっとだけコースにしますか、それともたっぷりコースにしますか」っていうのはどう?  じゃあ金払いますって会社はまずゼロだから、入金方法まで検討しておく必要はないよ。

 あるいは、「何?セールストークしたいの? じゃあさ、受話器を机の上に置いとくから好きなだけしゃべってよ。オレ、テレビ見てるから終わったら勝手に切っていいよ」っていうのもいいかも〜。肝心なのは相手が、それに対して何かいう前に本当に受話器を置いてテレビを見始めることだ(笑)。

 ちなみに広島在住の伯父(母の兄)は、「儲かる投資があるんですが…」という電話がかかってきたら、「あんたが儲けんさいや(広島弁)」というそうだ。うーん、これには参った!!


2010年6月28日(月)
無題
日光白根山に20年ぶりに登頂

 先週木曜日から3日間は、長野→群馬→栃木をまわる。2日目は、群馬側から日光白根山に登頂。山頂に立つのは、これで2度目。1度目は、大学生の時。友人と日光湯元側から登った。この時も梅雨時ながら正午頃までは天気がよく、お目当てのシラネアオイにもたくさん出会えて満足いく山旅になった。ただ下山コースは、利用者が少ないためか、背丈ほどの笹に覆われ、半ばヤブコギのようにして下ったものだ(その時の写真は、山岳記「ヤブコギ」に掲載)。

 今回のコースは、ロープウェイ利用のメジャーコースなので、中学生の団体登山にも遭遇。元気に挨拶してくれるのは結構なことだが、数十人から延々繰り返される挨拶を一人で返す方の身にもなってよ。ねぇ、先生。トップの生徒が、代表して挨拶すればいいじゃん。せっかく挨拶してくれているのに返さないのは、がっかりするだろうと思って挨拶してくれた全員に返したけど、あれ、学校の団体登山に出会う度にちょっとうんざりなんだよな。でも、まあ、挨拶もしない団体だと、日本の将来大丈夫かなって、それはそれで心配になっちゃうから、それよりかは明るく挨拶してくれるのはいいんだけどね。先に登っていた中年夫婦も、ちょっとうんざりしていたようなことを話していたから、みんな同じ意見だと思う。
 引率する先生も生徒と同じく「ひとつの点」の存在だから、多数の点が連なった「長い線」を相手にしなきゃならない立場のことなんて考えちゃいないんだな。でも白根山で出会った引率の先生は、通り過ぎるときに「ご迷惑おかけします」っていってたから、まあ許せるんだけどさ。でも、ひどい学校もあるよ。我が物顔で横に並んで登山道を塞ぐように生徒がどーっと歩いて来て、こっちは木の枝や葉っぱに当たるように端っこに避けているのに生徒に縦一列に歩くように指示もせず、「すみません」のひとこともなく、教師同士でおしゃべりに夢中みたいなのにも清里高原で出会ったことがある。生徒も生徒だが、こういう教師にマナー指導なんてできるのだろうか、どう考えても疑問だろ。

 ところで日光白根山は、シラネアオイの名前の由来にもなった山で、先にも書いたように20年前は、まだ自然のままの見事な群生があったものだが、その後シカの食害により壊滅的な状態になってしまった。現在は、弥陀ヶ池の斜面に植栽したものが電気柵に守られて、とりあえず復活しているが、柵の先に遠目に見ることしかできない。ロープウェイ山頂駅付近には、植えられたシラネアオイが、立派に群生していたけど、植栽品はどんなに見事に咲いていても、自生品と比べればありがたみは半減する。ま、そんな群生もパシャパシャ撮影したけどね(前回と今回の写真は、植物記「シラネアオイ」に掲載)。


化石企画展

 以前、実家が所有する化石標本を広島大学総合博物館に無償貸与していることは、この日記でも書いたけど、今月から来月まで広島市こども文化科学館の「化石がドーンッ」と題した企画展で、総合博物館から貸し出して展示中です…といっても、遠すぎて行ける人はほとんどいないようにも思うが、広島市およびその近郊にお住まいの方向けのお知らせでした。広島市こども文化科学館サイトの関連ページは、こちらです。


ワールドカップ1次リーグ突破

 思いもよらずデンマークを破ったことで、きっと日本中が沸き立っていたんだろうけど、取材中ニュースもほとんど確認していなかったので、土曜日の夜に帰宅して新聞の見出しを見て始めて知った。「ほぉ〜勝ったんだ。すげーじゃん」と思ったけど、あまりサッカーには関心がないので、それ以上でも以下でもなかった。でも、次の試合も頑張ってくれ。


2010年6月21日(月)
最近のニュースで感じたこと
はやぶさ帰還

 7年もの旅を終えて地球に戻ってきた姿に感動した人も多かったのでは? 「あきらめないことの大切さを教えてもらった」という意見もあったけど、本当にそうだね。若い世代にとてもいいメッセージになったのも間違いないだろう。正直なところ、何ヶ月も交信が途絶えたり、エンジンが故障したりしたので、さすがに帰還は厳しいのではないかと思っていた。でも、あきらめるのは早かったようだ。
 ところで、はやぶさを作ったのはNECだけど、はやぶさ効果でNECの株価も上がるだろうな。日本の探査機・人工衛星メーカーといえば、ハワイのすばる望遠鏡や国内の大型電波望遠鏡なども作っている三菱電機も有名だけど、どちらにしても日本の技術の高さを証明していると思う。NECのサイトには、はやぶさ関連のページもあるよ→こちら


八甲田山・有毒ガス死亡事故

 八甲田山では、以前にもガスによる死亡事故が起きている。今回の場所とは少し離れた場所(山の反対側)でのことだが、訓練中の自衛隊員が二酸化炭素がたまったくぼみに入り込み、死亡している。今回の事故は、二酸化炭素ではなく硫化水素の可能性の方が高そうだが、火山ガスが出ているエリアでは、特に山菜採りはうっかり危険区域に入り込んでしまう可能性があるから注意しなければならない。人体に対する危険性は硫化水素の方が高いが、硫化水素には特有の臭いがあるのに対して、二酸化炭素は無臭なので、気づきにくい。

 
2010年6月20日(日)
新しいPC
 今月、新刊も無事刊行になり、仕事の端境期に入ってきたので、ここぞとばかりに仕事環境の大幅な改善をする。以前からメインで使用しているデスクトップPCは、メモリが3GBもあり、それなりの能力はあるのだが、デジタル写真を調整したり編集したりする機会がぐっと増えたせいもあって、スペック不足を日に日に感じるようになった。加えて以前にも書いたCドライブも、リカバリして一年もたたないうちに、またまた一杯になってしまい、空き容量が数MBという危ない領域に達することもしばしば。これでは、本当に仕事に支障が出かねない。ディスクのクリーンアップくらいではほとんど焼け石に水なので、もう一度リカバリするしかないが、また同じことの繰り返しになるのは間違いない。それに購入後6年も経過し、そろそろ買い換え時だろうというわけで、さらに高スペックのデスクトップPCを新たに導入することにした。
 先代のメインPCは、VAIO typeRだが、さすがにタワー型のでかい本体は、時代遅れになりつつあるようで、昨年あたりにタワー型をやめて大幅なモデルチェンジも計られたが、それでも廃番になってしまった。でも、VAIOファンなので、やはりVAIOにしたい。
 購入機種は必然的に絞られるので、さほど迷わず決定。昨年買ったノートPCと同様にスペックを好みで選択できるソニー直販サイトで購入することにした。ここには量販店向けにはない色が選択できるなど、ちょっと消費者心理をくすぐるしくみもある。メモリは最大の12GB、CPUも一番高性能のものを選択。少し前に届いたので、今は先代PCと並べて使用している。さすがにデジタル写真のROW現像や画像の調整などに抜群の能力を発揮。先代PCでは時間がかかっていた同じ作業を瞬時に処理してくれる。先代の3分の2程度の値段だったが、はるかに高性能だ。

 ところで、先代PCは、どちらにしてもリカバリするしかないと思っていたのだが、今回、偶然にもCドライブを圧迫していた原因が判明した。どうも主な原因は、デジタル写真用画像編集ソフトのキャッシュデータだったようだ。それを削除すると、なんと20GBも空きができてしまい、リカバリの必要はなくなった。これでPCに関する、かねてからの懸案がひと通り解決したというわけだ。

2010年6月5日(土)
取材から帰宅
 先月から8日間、東京→群馬→栃木をまわる。天気予報に反して、後半は快晴の日が続き、取材には好都合だった。朝は4時、5時に起床して一日中取材に奔走していたので、夜は爆睡する毎日。木曜日の正午過ぎ、取材を切り上げて帰途に就く。まだまだ取材しなければならないところがあるので、来週以降も出かける予定。今年は気温が低いせいか、開花が例年に比べて全般に遅れ気味のようで、これは取材する側からすると助かる。

2010年5月5日(水)
無題
ゴールデンウィーク

 今日でゴールデンウィークも終わりだが、世の中の流れとは無関係のところで生きているので、この間もずっと来月刊行となる本と雑誌の仕事にかかりきりだった。本の方は、土・日曜、祝日とは無関係に進行しているし、日曜日の夜9時過ぎには、雑誌の出版社からも地図の初校がメールで届く。ということは、おそらく地図の制作会社も直前まで仕事をしていたのだろう。みなさま、お仕事ご苦労様です。


今週のツッコミ

 先日のテレビ番組でのこと。若手料理人なる人物が、さまざまな創作料理を試食して寸評をしていた。その時の発言。「牛乳の乳酸菌が、納豆の匂いを消して〜」。キターーーーッ!!  牛乳に乳酸菌は絶対に入ってないと思うよ〜。ヨーグルトには、たっぷり入っているけどさ。もし味に影響するほど牛乳に乳酸菌が入っていたら、エライことだ。なぜなら牛乳の殺菌工程に問題があって完全に殺菌できなかったか、もしくはその工程のあとで、何らかの原因で乳酸菌が混入して、牛乳メーカーの知らないところで「発酵してヨーグルトになっちゃった」ってことだから。いずれにしてもメーカーの品質管理を疑わざるを得ないってことになるよ。な、大問題だろ。
 ちなみに「腐敗」と「発酵」は、同じではない。それぞれちゃんと定義があって、区別されている。知りたい人は検索しよう。


今週のダンダン、ダダッダン

 「ダンダン、ダダッダン。パパとママにお知らせです。ダンダンダンダン熱遮断…。エコガラス〜、ダン」。 そうだ! 原稿が遅れた時は、これ言い訳にしよっと。「あの曲が耳について離れず、仕事に集中できませんでした」っていえば、「じゃあ、仕方ないですね」ってなるだろ、どう考えても。我ながら、グッドアイデアだ!! っていいたくなるよーなCMだな。アニメだけじゃなくて、最後に実写をちょと入れてるのもうまいなぁ。
 あ、一応、誤解がないようにいっときますが、私は期日通りに入稿するように努めているので、遅れたことはほとんどないですから。


2010年4月24日(土)
最近のニュースで感じたこと
鳩山政権はいつまで続くか

 徳之島からも猛反対され、普天間問題を来月末までに決着させるのは、どう考えても無理だろう。決着できず引責辞任に追い込まれるのではないか。そもそも「米軍基地ウェルカム」なんて地域があるわけないのだから、県外移設なんて安易に口にするべきではなかった。八方美人が成立するのは最初だけで、そのうち必ずボロが出るものだ。それを読めない鳩山さんの政治センスのなさもどうかと思うよ。
 しかも元秘書の有罪判決まで出て、ますます鳩山さんの立場はなくなった。かつて人のことは「秘書が行ったことは政治家の責任」と批判していたのだから、当然責任をお取りになることだろう。
 それにしても母親から毎月1500万円ももらえていいねぇ。よい子のみなさんは、おこづかいが少ないと思ったら、パパやママに「由紀夫くんちは、月に1500万円ももらってるんだよ〜。どうしてうちは少ないの」と駄々をこねてみよう(笑)。


中国・邦人死刑執行

 おそらく麻薬密売組織に利用されただけの人もいるんだろうが、中国の法律で決まっている以上、とやかくいえない。ネット記事に「中国が死刑執行予定を通知してきたのは、日本政府の反応を見るための観測気球」とし、「日本政府が強く抗議していれば、結果は違ったかもしれない」とあった。いや、その可能性はまったくないと思う。昨年末、やはりヘロイン密輸に関わった罪でイギリス人男性の死刑が執行されている。イギリス政府が強く反発し、死刑を執行しないように求めたにも関わらずである。従って同じように日本政府が反発しても、結果は同じだっただろう。日本政府の意向を受けて死刑を中止したとなれば、国内の反日感情を刺激しかねない。それは、なるべく避けたいはずだから、わざわざ観測気球なんて上げないよ。日本の感覚からいえば、厳しすぎるように思えるが、高い抑止効果が期待できるのも間違いないだろう。


2010年4月21日(水)
最近のニュースで感じたこと
事業仕分け第2段

 仕分け作業がまた始まるらしい。その前の視察というので、農村3Dシアターが何度もテレビで取り上げられていた。蓮舫議員は、「外に出れば似たような景色がある」とコメントしていたが、独法の責任者がいうように科学的な調査に不可欠というのもわからなくはない。同じような風景が外にあるといっても、実際の風景を用いたのでは、天候などの条件が調査の度に変わってしまう。快晴と曇りでは、同じ風景を見ても印象はがらりと変わるものだ。どのような農村風景が魅力的かということを調べるのであれば、多数の被験者が、同じ条件で調べられる環境を整えるのが望ましいのは間違いないだろう。
 ただし、その調査が1億3000万円もかけるほど重要なテーマなのかとなると、甚だ疑問である。科学的調査に必要だとしても、その調査が何に役立つのか、独法はきちんと説明しなくてはならない。調査の結果、仮に理想的な農村風景がわかったとしても、それで終わりでは1億3000万円もかける意味はない。
 日本は、国家としての戦略的ビジョンに乏しく、大して重要でもないことに無意味に税金を投じることが続けられてきた。例えば、iPS細胞や新エネルギーのような最重要研究にこそ、豊富な研究資金を集中的に投じるべきで、そのような国家戦略があるのとないのでは、十年、二十年後の日本の国際的競争力も違ってくる。大局的視点に立った国家戦略なくして、日本に未来はない。


2010年4月16日(金)
最近のニュースで感じたこと
韓国の哨戒艦沈没と戦艦陸奥

 北朝鮮との軍事境界線付近で沈没した韓国の哨戒艦。当初は、哨戒艦自ら爆発沈没したという報道もあったので、「まるで戦艦陸奥だな」と思ったものだが、ここにきて北朝鮮の関与を指摘する声も上がっているようだ。引き上げられたので、今後調査が進むだろうが、どういう結果になるか興味深いところである。

 ちなみに陸奥の事件とは、次のようなものだった。第二次大戦中、広島湾沖に停泊していた戦艦陸奥は、突如大爆発を起こし、一瞬のうちに海中に没した。生存者の証言や周辺に停泊していたほかの艦艇の目撃証言から敵潜水艦の魚雷攻撃ではなく、戦艦内部から爆発が起きたのは間違いないようだ。艦長をはじめ約1000人の乗員が犠牲になり、日本海軍は、いきなり主力艦のひとつを理由もわからないまま失ってしまう。原因は、さまざまな指摘があり、例えばWikipediaの「戦艦陸奥」には、「直前に陸奥で窃盗事件が頻発しており、その容疑者に対する査問が行われる寸前であったことから、人為的な爆発である可能性が高いとされるが、真相は未だに明確になっていない」とある。

 韓国の哨戒艦はどうかわからないが、軍艦というのは、多かれ少なかれ爆発物を積んでいるわけだから、どのような原因にしろ一歩間違えば大惨事になりかねない。もし、北朝鮮の関与となれば、南北関係が長期間に渡って断絶状態になるのは間違いないだろうが、デノミの失敗で国内は大混乱し、加えて六カ国協議への復帰をほのめかしている北朝鮮が、今、この時期にそんなことするかな? という素朴な疑問は残る。


 
陸奥沈没地点近く、山口県・屋代島(周防大島町)の東端には、陸奥記念館があり、陸奥に関するさまざまな展示がある。写真は、3年前に訪れた時のもの

2010年4月12日(月)
海に落ちたペンギンをなかまが助ける??
 最近、テレビを見ていると、ツッコミを入れたくなる番組って多い。前回記事にひき続き、そんな話を少々。
 この間見た番組では、伊豆半島は最初から日本列島にくっついてたわけではなくて、もとは南方にあった島であり、それがプレートテクトニクスによって移動してきて本州に合体したという話をやっていた。それが正しい情報かどうかは知らないが、事実だとすれば、結構興味深い話題ではある。そこまでは、よかった。問題はそのあと。「だから伊豆半島には南方系の植物が多く」というナレーションとともに映ったのが、キダチアロエ。確かに南方系の植物だけど、キダチアロエはもともと伊豆半島に自生していたわけではなくて、温暖な伊豆が生育に適しているから「屋外でもよく植えられている」だけの話なのに…。あくまでイメージ写真ですっていわれれば、それまでだが。
 ふたつ目。おもしろい動物の映像ということで、薄氷の上を歩くペンギンが出た。次の瞬間、氷が割れて冷たい海中にドボン。それを横で見ていたペンギンたちは、次々に割れた氷の穴から海に飛び込んで行く。それに対して「海に落ちた仲間を助けに行くペンギンたち」というナレーション。う〜ん、あのねぇ、もし人間なら低温の危険だけでなくて、氷の下に流されると溺れ死んでしまうから、すぐに助ける必要があるけど、ペンギンたちにとって、氷点下の海中も普段エサ探しで泳ぎまくっている「日常的な生活圏」。だから海に落ちても助ける必要はまったくないの!!  なかまのペンギンたちが、次々に海に入ったのは、単に海中にエサを探しに行ける手頃な穴が目の前に開いたので飛び込んだだけだろ。ちょっと考えればわかりそうなものだが。
 特に後者は、動物の知識があるとかないとか、そういうレベルの話でもないような気がするのだが、みなさんはどう思います?


2010年4月5日(月)
サメはガンにならないという話
 昨日、テレビを見ていたらサメはガンにならないという話をやっていた。発ガン物質を入れた水槽で長期間サメを飼育してもガンにはならないことから、その理由を調べたところサメの体内から強力な抗ガン物質が見つかったそうだ。
 作家の荒俣宏さんが、深海では(汚染物質が)濃縮されるから、それに対応する必要があるからだろう、といっていたが、その可能性はほとんどないと私は思う。海洋汚染が進んだのは、せいぜいここ数十年。長くても100年程度の話で、それくらいの短い期間にサメが海洋汚染に由来する発ガン物質耐性を獲得したとは考えにくい。細菌なら、もっと短い時間で化学物質耐性を獲得できるだろうが、サメでは難しいだろう。これは、海洋汚染にさらされることで獲得したものではなく、もともとそういう物質を体内で合成する能力があったと考える方が自然だと思う。おそらく抗ガン作用というのは、副次的な性質であって、本来は別の目的のために合成されている物質なのかもしれない。

 ところで近頃、日本国内で物議をかもしているイルカ漁を告発した『ザ・コーブ』の監督は、イルカ肉は水銀濃度が高く、食べるのは有害といっているそうだ。この情報が正しいかどうか、私は詳しく知らないから何ともいえないが、生物濃縮のしくみを考えれば十分にあり得る話だ。ただし、この話を聞いて海洋汚染が進んでいると考えるのは早計で、海にはもともと人工的な汚染とは無関係に有機水銀が含まれており、それを食物連鎖の中で濃縮していったものだと思う。従って進化の過程で常にエサや海水を通して有機水銀を体内に取り込んできたイルカなどの海洋生物が、それに対する耐性を獲得していても不思議ではない。汚染由来の発ガン物質耐性の信憑性と違って、こちらはあり得る話といえる。

2010年3月28日(日)
最近のニュースで感じたこと
中国ギョーザ事件犯人拘束+中井国家公安委員長の一件

 ギョーザ事件の犯人がついに拘束されたという。2年もたった今ごろになって犯人が捕まったのは、なぜか。そういう疑問が浮かばないわけではないが、中国側のあの対応で解決は無理だろうと思っていたので、中国国内で中国人によって混入されたことがはっきりしたのはよかったといえるかもしれない。以前、この日記でも日本の警察が中国側に突きつけた証拠は、科学的・論理的にほぼ完璧に近いものだったと書いた。しかし、その直後、中国地元警察は「国内で混入された可能性は極めて低い」と理解しがたい発表をしており、中国に対する不信感が消えたわけではない。この一件は、中国とは「論理が通じない国」だということを、おそらく日本中に知らしめてしまったはずだ(読めてない人もいっぱいいるだろうけど)。

 今回の報道については、ネット上では、スケープゴートではないか、という意見が飛び交っているが、中国と欧米諸国との関係がギクシャクしているからといって、そこまでして日本に媚びを売る必要もないだろう。いくらなんでもスケープゴートで、日本の警察をごまかせないよ。でも本当に必要に迫られたらやりかねないけどね。

 そもそも中国という国は、日本の外交官や自衛官相手に平気でハニートラップのような卑劣なワナを仕掛ける国である。2005年に上海総領事館の電信員がひっかかり、重要な情報を提供するように強要されたが、「国を売ることはできない」と自殺したこともあった。上海には、当局の息がかかったそれ目当ての店があるんだそうだ。でもその道の人にいわせると、中国のやり方はかなりレベルが低いという。なぜなら、せっかくのカモを自殺させてしまったからである。自殺されては何の意味もないどころか、それが公にもなってしまった。これは極めてお粗末というわけだ。

 話は変わるが、中井国家公安委員長の一件は、中国のような国と隣り合う日本の公安トップという立場でありながら、これまたひどいものである。それこそハニートラップにひっかかれば、とんでもないことになりかねない話である。一方で、名もなき電信員が「国を売ることはできない」と自殺までしているのに、閣僚がこんな認識で勤まるのだろうか。そもそも日本という国は、この手のことにおそろしいほど鈍感である。


2010年3月23日(火)
最近のニュースで感じたこと
生方副幹事長解任

 小沢幹事長に公然と辞任要求をつきつけた民主党の生方副幹事長が、本人に改めて意見を聞きもせずに解任されるという。こういうことをすれば、自分たちとって完全にマイナスになるということを読めない民主党幹部もどうかしてるな。次々にボロが出て、とうとう本性までも見えてきたという感じだ。まあ、小沢自身は「辞めさせる必要はない」といったという話もあるが、いずれにしても民主党のやることに呆れた人は多いのではないか。支持率30パーセントに急落するのも当然だろ。

 それにしてもテレビを見ていると、トンチンカンなコメントが多いのに同じくらい呆れた。木村太郎は、「民間会社で社長を批判すれば、首になっても仕方ない。組織論からいえば、解任もわかる」といっていたけど、ということは、党幹部の方針には必ず従って批判してはダメってこと? 民主党は与党であり、国民に対する重い責任があるはず。少なくともそういうところは、民間会社とは完全に違うよな。どんなに重要ポストの幹部だろうと、間違っていれば間違っているというのが当然だ。幹部も自分を批判したからといって解任するようでは、器が小さすぎる。異論が出ても、それが間違っていると思うのなら、真正面から反論すればよいわけだし、正しいと思えば、それを受け入れるくらいの器の大きさがほしい。それができてこそ、国民に信頼されるというものだ。

 また別のテレビ番組では、うつみ宮土理が、「こういうことをすると民主党の支持率も下がるが、生方さんの支持率も下がると思う」って意味不明のことを発言していた。うーん、まあタレントごときにまともな意見を期待しても無駄なのだが、いくら民放とはいえ、公共の放送でトンチンカンなコメントを聞かされる視聴者の身にもなれよ。何もわかっていないタレントに政治のこと聞くな。意見したけりゃ、自分のブログにでも書いとけ。

 生方副幹事長は、よくいったと思うよ。男を上げたね。民主党にも芯がしっかりした人もいることがわかった。小沢を天皇のように仰ぎ見ている民主党のどーしようもない新人議員は、少しは何かを感じたらどうなんだろう。唯一の救いは、生方氏を擁護する声が党内から上がったこと。これは民主党の良識といえるかもしれないが、民主党の問題は、まともな人と同じくらいゴミみたいな人が混在していることだ。だから、完全には信用できないんだよな。

 
2010年3月15日(月)
NHKドラマ「火の魚」
 土曜日のNHKドラマ「火の魚」は、昨年の文化庁芸術祭大賞をとったことも何も知らず、なんとなく見始めたが、上質ないいドラマだったと思う。わずか50分の短編だが、「火の魚」のサイトを見ると、かなり細部までこだわって仕事をしていることがわかる。書類が山になっている出版社内のセットも、実にリアリティがあったし、大崎下島の、どこか懐かしい町のたたずまいもよかった。NHK広島放送局は、一昨年の芸術祭で優秀賞をとった「帽子」といい、味わいのあるドラマを作ってくれるよ。
 ドラマで登場する「東京」の町並みは、実は広島放送局前の鯉城通りで、看板の「広島」を隠してロケをしたとか。あのあたりって高校の時はよく通っていたけど、最近はほとんど行くこともなく熟知しているわけではないが、まったくわからなかった。う〜ん、さすがだね。
 登場人物の設定が、老作家と出版社の編集者ということで、少しばかり感情移入もしやすかった。でも作家と対峙したことはないから、そのへんは元編集者の私でも、完全に未知の世界だ。確かに出版業界には、優秀な編集者がいっぱいいるけど、このドラマに登場する折見のように老作家にも物怖じせずにはっきり自分の考えを言ってのける編集者は、さすがに少ないだろうな。しかも、あの若さで。相当な知識のバックグラウンドがないと、なかなかあそこまではいえない。本当にあれくらいの編集者がいたら、尊敬するわ。


2010年2月23日(火)
無題
 広島からは先週頭に戻る。広島滞在中も、ほとんどバソコンとにらめっこ状態だったが、仕事の合間を見て実家のこともいろいろ手伝い、1ヶ月間もあっという間。自宅に戻ってからも、いろいろ忙しくて更新できなかった。広島で撮影した写真を少々…。



帰宅直後に雪が降ったので、早速、某「重要作業」にいそしむ。重要作業といえば、そりゃ、アンタ。雪だるまの製作に決まってるでしょ〜。雪が降れば、どんなに忙しくても、これ作らなきゃね。


実家には一才ユズ、大実ユズ、レモン、ライム、キンカン、甘夏、シークワーサー、温州みかんなど、柑橘類が13種類あり、毎年豊作。写真は、今年、カゴいっぱい獲れたメイヤー。レモンの品種だが、甘くてジュースにしてもそのまま飲める。しかも濃厚な味で、かなりうまい。


 昨日は、仕事の打ち合わせで都内へ。地下鉄に乗るのも久しぶりだったので、新宿駅に着いてから「あれ? 新宿線の乗り場ってどこだっけ」と迷う始末。そういえば、新宿行くのも数年ぶりかも。ほとんど宅急便とメールのやりとりですんでしまうのも考えものだなぁ。


2010年2月14日(日)
UFO目撃!?
 12日の夜8時過ぎ、実家2階の窓から外を眺めた時のこと。正面に見える山の少し上空にオレンジ色の光があることに気がついた。輝きを放つ強い光ではないが、ちょうど線香花火の先端がパチパチと火花を散らしている時のオレンジ色の玉のようにも見えた。それでも星の明るさと比べれば、一等星よりも、かなり明るい光で、もし星であるのなら超新星爆発かと思えるほど。
 最初は、「何の光だろう?」とちょっと疑問に感じた程度であったのだが、光はすぐ萎むように小さくなり、点滅する小さな赤い光になって東に向けて移動し始めた。それは、飛行機の点滅によく似ていたので「なんだ。飛行機か」と思いかけたが、なんとなく気になって、そのまま光の行方を追う。その後、点滅する赤い光は、緩やかに上昇しはじめ、山のスカイライン(輪郭線)に接近。当然、そのあと山の陰に入るかと思いきや、なんと山の手前側を移動して行くではないか。山よりもさらに遠方の上空を飛んでいると想像していた光は、直線距離で約1.6kmしか離れていない山の手前側を飛んでいたのだ。スカイライン上に並ぶ木立の隙間から飛行機の光が見えた可能性も考えたが、移動していったのは、スカイラインよりもさらに低い位置であり、その可能性もあり得ない。

 あらゆる可能性を検討してみると…

@飛行機・ヘリコプターの可能性は?
・1.6km以下しか離れていないのに音が聞こえない。
・最初のオレンジ色の光の説明がつかない。飛行機が夜間の離着陸時につける照明とも明らかに違って見えた。
・最初のオレンジ色の光は上空で停止しており、その後、東に向けて移動したことも飛行機であれば説明がつかない。
・飛行経路上にもない住宅密集地の真上を飛行機やヘリコプターが低空で飛行するのは、普通は考えられない。

A山の道路を走行する車のヘッドライトの可能性は?
・向かいの山には、中腹に道路はない。林道すらない。
・最初のオレンジ色の光は、山の稜線よりも高い上空にあり、夕日のような色合いで、明らかに車のヘッドライトとは異なっていた。

B何らかの星の可能性は?
・観測者に向かって落ちてくる流星は、点として見えるため停止流星と呼ばれる。最初のオレンジ色の光だけであれば、その可能性もゼロではないが、停止流星はごく稀にしか観測されないし、その後横に移動したことも説明できない(流星が、落下途中に進行方向を著しく変更し、地面に対してほぼ水平に移動したことになる)。当然、明るい星の見間違いの可能性は限りなくゼロに近い。


昼間に撮影した山の写真に、おおよその移動経路を書き込んでみた




 結局、写真も動画もない以上、実際に目撃した人間にしかわからないことで、何と説明しても説得力はないが、やはり私には「正体不明の飛行物体」としか思えない。ありがちな誤認例には、いずれも該当しないと考える次第である。ネットで検索してみると、今回の目撃に関するものは見あたらなかったが、周辺の町や同じ町内で、やはり「オレンジ色に光る飛行物体」を過去に目撃したという書き込みが何件かあった。


2010年1月16日(土)
部分日食
 12日、広島にほぼ一年ぶりに帰省。連休の1000円高速対象期間にかかるように11日の夜10時半に東名道に入ったので、広島まで2100円(大都市近郊区間は対象外になるため1000円にはならない)という格安の高速料金ですんだ。通常料金であれば15450円にもなるので、これは確かにありがたい制度だ。
 広島に帰った翌日から雪が何度か降り、うっすらと雪景色。15日の朝も真っ白だったが、日中は太陽も顔を出し、夕方の部分日食も無事に見ることができた。それにしても部分日食見たのは久しぶりだなぁ。実家の屋根に三脚を立てて、連続撮影をした。一時雲に隠れたものの何とか撮影できた。


広島市西部の山に落ちる「欠けた太陽」
NikonD700/SIGMA100〜300mmf4/1.4×telcon+ND8+ND4filter/f5.6 1/3200s/2010.01.15 17h07m20s


16h48m00s


16h54m00s


17h06m00s


17h09m00s
2010年1月5日(火)
最近のニュースで感じたこと
雪山遭難

 毎年そうだが、この年末年始も何件もの遭難が発生。今朝の新聞に掲載されたそのうちの一件の記事に目を通していて、遭難者名を見てびっくり。もう随分前のことだが、以前いた出版社で少しばかり関わりがあった執筆者の一人だったからだ。同姓同名の可能性もあるが、居住地も同じで、おそらく間違いないだろう。何度か電話で話して原稿を書いてもらったり、写真を借りたくらいで、会ったことはないのだが、いやはや驚いた。予定日を過ぎても下山しないという段階ではあるが、とにかく無事に救出されることを祈りたい。


ゲームソフトメーカーが「朝鮮海」を使用

 日本のゲームソフトメーカー・コエーが、自社制作のオンラインゲームの中で、日本海を「MER DE COREE」(朝鮮海)と表記している地図を使用していることがわかり、同社の掲示板には「どこの国の会社なんだ」と非難が殺到しているという。しかも、同社は地図の修正はしないといっているとか。民団や総連と関係がある会社なのではないかと疑いたくなるが、そういう認識が著しく鈍いだけなのかもいれない。こういう会社のゲーム買うのやめませんか。私はゲームをしないので、そもそもコエー製品を買う可能性はどちらにしてもゼロだが、おかしな主張をしている会社というのは、まともじゃないんだから、目先のことにとらわれず淘汰していくベクトルを作らないとね。それは、シーシェパードに賛同するパタゴニアのようなイカレた会社と同じだ。
 まあ、それにしても、なんなんだろうねぇ。中国にしろ韓国にしろ、「無理を通せば道理が引っ込む」ことを国レベルでやっている、国家的「困ったちゃん」であるにも関わらず、それでも相手を理解しようと努力し、相手が強く出ると、対等な立場でいわなければならない主張すらも「相手に考慮して引っ込める」どこまでもおめでたい日本人も、ホントにバッカじゃねぇの?って思うね。歴史をよく眺めて国家とはなにか、少しは考えてもらいたい。お友達どうしで、なかよくやっていこうなんて話とは完全に別の話だよ。

 おそらく日本人は、大戦中の壮絶な体験を通して、完全に思考停止に陥ってしまったのだろう。それは戦後生まれが人口の大半を占めるようになった現在も引きずっている。加えて戦後の長く平和な時代にどっぷり浸かり、外の世界の厳しさをいつしか忘れてしまっている。現政権が打ち出した「国家戦略局」という名称にまでアレルギー反応を示す人もいるそうだが、このような過剰反応の結果、重要な視点や要素を見落とす可能性が生じることを少しは冷静に分析してほしいものだ。ま、イメージでしか物事を考えられない人には所詮無理な話か。


2010年1月4日(月)
「教科書に載らない日本人の謎」を見て
 2日に放送された日本テレビ「教科書に載らない日本人の謎」。昨年に引き続き、なかなか楽しませてもらった。地名のこととか、風土記のこととか、初めて聞く話も多かった。番組後半で熊野にあるという伊邪那美が埋葬されたとされる巨大な岩壁が紹介されていたが、広島県出身者として少し補足させてもらえば、あれはおそらく日本書紀の記述に従ったもので、古事記では広島県庄原市にある比婆山に埋葬されたことになっている。伊邪那美神は、伊邪那岐神とともに日本神話で最初に登場する夫婦神だが、聖書の創世神話のアダムとイヴのような存在ではなく、日本の国土を生んだ神であり、ちなみに伊勢神宮に祀られ、最高の神格とされる天照大神は、女神の伊邪那美神からではなく、男神の伊邪那岐神が左目を洗った時に生まれた神とされる。
 比婆山は、確かに不思議な山である。山頂には、「門栂」と呼ばれるイチイの古木が対になって入口を作り、伊邪那美を埋葬したとされる御陵には磐座(いわくら)があり、ガスがかかると幻想的な雰囲気に包まれる。また比婆山一帯には不思議な形をした磐座や人工的に加工した跡がある岩なども点在し、何らかの特別な場所であることを伺わせる。


2010年1月1日(金)
あけましておめでとうございます
 地球が順調に公転している限り、いや万が一公転が止まったとしても、暦の上では、景気の良し悪しといった世の状況とはまったく無関係に必ず新年はやってくるのだから、何が「おめでたい」のか、考えてみればよくわからんが、でも、とりあえず「新年あけましておめでとうございます」といっておきましょう。
 先の見えない世情だが、歴史上、先が見えたためしはないのだから、これも悩んでも仕方ない。悩むために悩むのは無駄であって、頭を使うのなら、「考える」方がはるかに有意義。そういうプラス思考で乗り切りましょ、みなさん。

 ところで今年の3月で、本サイトも5周年を迎える。立ち上げた頃は、どうしてこれほどアクセスが少ないのかとガッカリしたものだが、少しずつ増えていき、昨年は30万アクセスを越えた。年単位で見ると微増しており、一昨年あたりは年8万くらいだったが、昨年は年10万にもなった。サイトを通して全国の方からメールをいただいたり、確かに効果を実感。私はほかに2サイトも運営しているが、それらと比べても圧倒的にアクセスが多い。他のサイトは、立ち上げて間もなかったり、仕事上の取引先の方々のみを対象にリンクで一切つながっておらずURLを知らせている人しか見ないサイトだったりするので、さすがにアクセス数は及ばないのだ。
 しかし、そろそろプロバイダーの最大容量に迫っており、このままページをどんどん増やしていくことが困難な状況なのだ。どうするかまだ決めていないが、ありがちな「ホームページPart2」を別のプロバイダーで作る選択は考えていない。たぶん日記のような個人ページだけ、このまま残し、本体の方は完全に分離して容量の大きい新規プロバイダーに引っ越しする可能性が高いと思う。引っ越しすると、しばらく検索頻度が下がって、アクセス数は低下すると思われるが、仕方あるまい。引っ越し先は、いずれお知らせします。

 今年も私ともども本サイトも、どーぞよろしくお願いします!!


2009年12月29日(火)
違和感のあるCM
 今月に入ってからよく流れている、あるゲームソフトのCM。教室で教師が「先生は明日から休みます」と児童相手に宣言するアレ。そのあと「ずっと待っていた」とのナレーションが入る。つまり、学校の教師さえも授業を休むほど待ち望んでいた新作ゲームソフトって設定なのだろうが、非常に違和感を覚えるのは私だけではないだろう。
 設定がフリーターなら問題はない。民間会社の会社員なら、まあ、よくはないが、まだいい。しかし、もし医師とか警察官のような重要な仕事に就いている人なら明らかにマズイ。教師というのは、医師ほどではないにしろ、フリーターや会社員よりも公共性が高く、ゲームごときで学校を休むという教師が、もし実在するのなら極めて問題といわざるを得ない話だ。

 このCMを作った広告会社だけでなく、その設定をよしとしたゲームソフト会社、さらにはCMを垂れ流しているテレビ局の見識を疑う。あれに何も感じないのかね。最近、日本人は壊れかけているとよく思うが、こういうところにもその傾向が少しずつ現れている、とするのは考えすぎたろうか。まさか今時の教師は、「こんなもん」という皮肉を込めているわけではないだろうし…(笑)。最近は教え子にわいせつな行為をして懲戒免職になる教師もいっぱいいるくらいだから、確かにゲームのために休むような教師がいても不思議じゃないけどね。


2009年12月27日(日)
最近のニュースで感じたこと
島根遺棄事件について思うこと

 報道を聞いていると、行きずりの犯行としたり、面識がある人物の犯行としたり、捜査本部の迷走ぶりが感じられる。現在は、行きずりの犯行との見方を強めているようだが、少し前は、人通りのある道で拉致するのは難しいことから面識ある人物の犯行としていた。私は、それを聞いたとき必ずしもそうとはいえない、と思った。なせそう思うのか、ここで書くのは控えるが、状況次第・方法次第では不可能ではないと考えるからである。

 また付近の地理に詳しくない人物が、夜間に遺棄現場に通じる林道にたどり着くのは困難との報道もあったが、それも大いに疑問である。自分の知っている場所しか候補にできないはずだから犯人が少なくとも一度は訪問した経験があるのは間違いないだろうが、道を熟知していなくても夜間でもカーナビがあれば容易にたどり着けるはずだ。

 警察は、一度、現場を知らない警察官にカーナビ付きの車を運転させて、本当にたどり着くのが困難かどうかやってみた方がいい。おそらく10人の警察官が10人ともたどり着けるだろう。カーナビがなくても、何度か行ったことがあれば、可能だと思う。地元の人も夜間は難しいといっていたけど、臥竜山の現地状況をよく知っている上に、夜のうちに初めて行く登山口に向かい、そこで車中泊して登山した経験が何度もある私としては、そう考える次第だ。


2009年12月26日(土)
年賀状
 今年も年賀状、作らなきゃいけない時期になってきたなぁ。年賀状を「書く」じゃなくて「作る」としたのは、毎年、写真をベースにしたデザインを印刷するだけで、ほとんど手書きの文を添えないため。先日、あるサイトの「もらってもつまらない年賀状アンケート」で、「印刷されただけの年賀状」というのが上位になっていた。あー、完全に私のも「つまらない部類」に入るかも。でも、まぁ、基本的にもらった年賀状には、必ず返信しているし、自分の写真を使ってオリジナルのデザインにしてるから、既成の印刷年賀状とはちょっと違うと思うんだけどな。
 腰が重いけど、週明けにでも取りかかるか。今年の年末年始は広島に帰省しないので、慌てなくても大丈夫ってこともあるし、大半が取引先向けだから元旦に配達されなくても構わないし…。

 年賀状って意味のない習慣という人も多いけど、私は必ずしもそうは思わない。特に私のような立場にある人は、みんなそうだと思うけど、ちょっと営業的なところもあって、以前お世話になった取引先に忘れてもらわないようにする、いい機会ともいえる。それはプライベートでも同じだ。

 それにこんなこともある。私は、中学2年生の時、雑誌『天文ガイド』の「売りますコーナー」で、その雑誌のバックナンバー数年分の売却希望というのを見つけ、連絡して購入したことがあったのだが、その相手の人と、すでに30年以上に渡って年賀状のやりとりを続けている。一度も会ったことはなく、しかも、そんな些細な関係でしかないのだが、不思議な縁とでもいえばいいのか、その後、一度も途切れることなく今に続いている。私も毎年必ず出しているし、向こうからも必ず送られてくる。会おうと思えば会える距離だが、半世紀くらい経って初めて会うというのもいいかもしれない。こういうことも年賀状という習慣がなければなかったことだ。


2009年12月25日(金)
クリスマス
 し、しまった! 夕べ、クリスマス・イブだったのに、枕元に靴下置いとくの忘れた。せっかくのサンタさんからのクリスマスプレゼントもらい損ねたよ〜。あ〜あ、一生の不覚。でもなぁ、うち煙突ないから入ってこれるかどうかわからないし、ほしくもない物もらっても邪魔になるだけだしなぁ。まぁ、現金なら断る理由はないけど。そうだ、来年は、「現金希望」って書いて靴下置いとくかな(笑)。えっ? サンタさんがプレゼントくれるのは子供だけだって? そんなの断固反対。年齢による格差を作るのは不平等です!!
  
2009年12月22日(火)
最近のニュースで感じたこと
タバコ税引き上げと養老孟司先生のトンデモ意見

 政府は、タバコ税を1本あたり5円程度引き上げる方針を決めたという。鳩山さんは、「健康のためという発想を重視したい」とコメント。リーダーシップを発揮しないと批判されてばかりの鳩山さんだが、この判断は正しい。タバコ税引き上げは大いに結構。値段が上がれば、禁煙に踏み切る人も増えてくるだろう。

 愛煙家が肺がんになって死のうが知ったこっちゃないが、受動喫煙の問題だけでなく火事の原因になるなど、タバコにはいろいろな問題がつきまとう。それに愛煙家は、「タバコを吸えなくなるくらいなら病気になる方がマシ」とうそぶき自己責任を強調したがるものだが、仮に病気になったところで、その治療費の大半は、健康保険から支払われるわけだから、残念ながら自己責任で完結しない話なのだ。せめて差額分だけでも自己負担すると宣言するのなら、「ご立派」といってあげるけどね。
 それに実際にタバコで肺がんになってしまったら、おそらくほぼすべての人が喫煙を後悔するのは間違いないだろう。肺がんになって息が苦しくても「オレは好きでタバコを吸ってきたんだから、一切悔いなし」と涼しい顔でいってのける人がどれほどいるのだろうか。

 ところで、少し話が変わるが、解剖学者の養老孟司先生をご存じだろうか。ベストセラーになった『バカの壁』の著者であり、最近はテレビにもしばしば出演されているから、すっかり一般の人にも名が知れている。マイナスのイメージをもつ人は、ほとんどいないと思うが、私にいわせれば「理解しがたい人」である。

 『バカの壁』は、読む前からおおよそ予想していた通りの内容だったが、その中身は十分読む価値がある本だと思うし、養老先生を全否定するわけでもないが、「元・東京大学医学部教授」という肩書きが信じられないほどの発言をされているのも事実である。これは、私だけではなく、全国の医学・生物系大学出身者の多くが、その発言に驚いたのではないかと思う。

 2年ほど前のことだが、『文藝春秋』の対談で、養老先生は、近年の禁煙運動に対して、「異質なものの徹底排除という原理主義的な雰囲気を感じる。タバコの害や副流煙の危険は証明されていない」として「禁煙運動はナチズム」との批判を展開されていた。これを読んで、医学専門家の発言ということも手伝って「タバコの害は証明されていないとは知らなかった。だったら禁煙しなくてもいいじゃないか」と考えた人が少なからずいただろう。だが、そう考えるのは間違いである。正確にいえば、今のところ喫煙と肺がんなどの病気の因果関係が立証されているわけではないが、タバコには害が一切なくて安全であることも証明されておらず、さまざまな疫学調査の結果から「グレーゾーンながらも極めて黒に近い」とするのが正しい認識だと思う。
 私は当時、ネット上のこの発言を取り上げた報道記事を読んで、正直かなり驚いた。疫学を全否定する根拠は一体なんだろうか? 統計学の意味をわかっていて、こんな発言をしているのだろうか? と、かなり戸惑った記憶がある。でも、相手は元・東京大学医学部教授である。もしかして自分の知識や思考方法に何か問題でもあるのだろうかと、考えてしまったりした。だが、ネットで調べてみると、やはり私と同じように驚いた人は結構いたようだ。
 ある内科医の先生は、『文藝春秋』の対談記事を読んだ感想をご自身のブログで次のように書かれている。

 「世間一般で思われているほどではないにせよ、それなりの医学知識は持っているであろうと私は考えていた。ところが読んでみてびっくり。養老は、基本的な疫学すら理解していないように見えた。疫学を理解していないとはすなわち、医学を理解していないに等しい。(中略) 養老は、統計学的手法を理解していないのではなく、喫煙の害を認めたくないだけなのだ。養老自身が喫煙者であるのと無関係ではないだろう」

 後半の記述は、私も同じ印象を持っていた。医学の専門家といえども、養老先生は、きちんと自己の欲求と切り離して論理的に判断すべきところに愛煙家として「喫煙を擁護したい」という思いが、知らず知らずに影響を与え、考え方が偏ってしまっていることを客観的に認識できていないように見える。
 このように、すべての専門家の発言を無条件に正しいと信じて、受け入れることは間違っている。専門家の中にも、結構、無責任に適当なことを発言したり、自己の欲求に影響された主張をされている人もいらっしゃるのである。

 地球環境問題で独自の説を展開し、一時期、テレビで見かける機会が多かった中部大学の武田邦彦教授も、テレビや雑誌で、その主張を聞いた私は、「このオッサン大丈夫か? 生物学の知識を持っているとは思えない」と感じたものだが、どうも資源材料工学が専門らしい。それを聞いて納得である。この人は、熱帯を中心とした両極までの平面的な視点でしか地球環境を捕らえておらず、そんな認識しか持たない人の主張をまじめに聞く気にもならない。そう思っていたら、やはり武田教授も各方面の専門家から、かなり批判されているようである(批判されると微妙に主張を変えているというのにも笑った)。最近はテレビでも見かけなくなったのも納得である。
 武田先生、世間から注目されるキャッチを効果的に使い、あなたのトンデモ説を見抜けない一般人に本を買わせて大儲けってわけですか。よかったですねぇ。私財が増えて。それに荷担する科学的リテラシーのカケラもない、利益最優先の出版社も困ったもんだよ。


2009年12月20日(日)
最近のニュースで感じたこと
「橋下府知事、小沢幹事長を絶賛」報道は疑問

 陳情のあと、インタビューに答えた橋下大阪府知事のコメントについて。小沢幹事長の印象を「もうすごいとしかいいようがない。とてつもないですね。日本を動かしている」などと語ったことを「絶賛した」とマスコミは報道し、それを受けてネット上では「見損なった」とか、「応援していたのに、そのコメントはがっかり」という声が多数書き込まれていた。だが、私はこれを橋下流の皮肉と受け取った。今後も府との関係を考えれば、たった今、陳情してきたばかりの与党幹事長を仮に個人的にどう思おうと本音を語るはずもない。
 橋下府知事の発言は、これまでも何度も取り上げられ、表面的には感情のままに発しているようにも見えるが、そうではない。敢えて、注目されマスコミが取り上げるような言葉を「計算して」使っているのだ。いろいろな状況における橋下さんの行動や発言を見ていると、物事をよく考えていると感じる。なかなか「したたかな政治家」だと思う。
 なぜ私は皮肉と感じたのか。橋下さんは、以前にも同じ表現を使ったことがあるからだ。それは、東国原宮崎県知事が自民党から出馬しようという時(しかも総裁候補として)、知事と会談した後に意見を求められた橋下さんは、「東さんは、すごいですね。もう、すごいとしかいえない」と答えている。これだけでは、やはり絶賛しているようにも聞こえるが、一部の記事では、このときの様子について、さらに次の一文を加えている。「…と、そういったきり黙ってしまった」と。それを見た浮かれ気味の東国原知事は「橋下さん、どうしちゃったんですか。酔ったんですか」と聞いたそうだ。まあ、これだけで東国原知事に対する橋下府知事の本音が透けてみえてくる。いろんな関係があって表立ってはいえないが、「総裁にしろ」という東国原知事に呆れたというのが本音ではないか。この一件は、同時に東国原知事の薄っぺらぶりまでも実によく見えてしまった。

 この時の発言は、小沢幹事長に対する表現とほぼ同じであり、ゆえに私は今回も同じく「皮肉」と感じたのである。人が何かを評価する時、使用する言葉は似てくるものだ。「すごい」というのは、皮肉を込めて使うときに便利な言葉でもある。しかも、小沢幹事長に対する世間の目が厳しくなりつつある今の状況も考えたい。橋下さんが、この流れを読んでいないとは思えない。
 本当に絶賛したとしたら、かなりガッカリだが、そうではないと思いたい。


2009年12月19日(土)
富士山
 今週の木・金曜は、取材で見落としたところを確認するため、それぞれ半日ほど出かける。昨日は、三国峠を越えて山中湖方面へ。パノラマ台(山中湖の方)では、富士山は半分くらい雲に隠れていたが、その後、強い西風が吹いて雲が流され、写真のように顔を出してくれた。天気はよく、積雪はほとんどなかったが、特に三国峠あたりでは寒かった。

 取材を終えて、お昼過ぎに帰宅すると、元F1レーサー・片山右京氏のパーティが、富士山で遭難し、2人不明で本人は無事に下山したとの報道が…。私が山麓から富士山を見上げていた時間帯は、まだ警察が捜索中だったようだ。報道によると、片山氏は南極行きの訓練のために富士山に登っていたという。
 残された2人が無事に救助されることを祈るが、仮に最悪の結果だったとしても、結局は自己責任としかいえない。冷たいように聞こえるかもしれないが、これは登山の大前提。絶対に山で死にたくない人は、山に行かなければよい。それだけのことだ。

 もし2人とも意識が混濁しているような状況で、なおかつ救助要請に成功していたら、私なら現場に残って2人を介抱しながら救助を待つ選択をする。とはいえ、さまざまな条件にも左右され、状況次第では難しい決断を迫られるだろう。片山氏が一人で下山する決断をしたのは、すでに2人が厳しい状況にあって、何かをできる余地がなかったということかもしれない。一方で携帯電話の予備電源もなく無線機もないというのは、冬期の富士に登るというのに、あまり感心したもんじゃない。この点は、今後批判される可能性もある。
 冬山には無積雪期の山にはない別のリスクがある。だからといって冬山は危険だから行くべきではないとは思わないが、しかし、この状況の中、危険と接しながら捜索しなければならない警察関係者の立場も考えたい。山岳救助隊といっても無敵ではない。



富士北麓公園から見た富士山。18日午前11時

2009年12月11日(金)
最近のニュースで感じたこと
小沢幹事長訪中

 やい、小沢! 胡錦濤の前で、必要以上にニタニタするな! あんたは、外国の要人の前では、やけに愛想がいいな(特に中国)。飼い主に尻尾を振って愛想をふりまく犬にしか見えねぇぞ。
 小沢は、来年夏の参院選について、胡錦濤に次のようにいったとか。「私は人民解放軍の野戦司令官として戦っている」。なんじゃそりゃ〜。何かにたとえるとしても、これはダメだろ。日本の政治家が、まるで中国の配下であるかのようにも聞こえる。どういうセンスしてるんだよ、コイツ。


民主党の迷走ぶり

 連立政党からも足もと見られっぱなしで大丈夫か? 亀井は、相変わらずやることが下品。加えて社民党の駄々っ子ぶりは、予想通りだろ。
 それにしても、ここに来て民主党のやり方が見えてきた。批判を受けると、まるで初めから折り込み済みであるかのように、微妙に主張を変えて批判をかわすのが、どうもお得意のようだ。高速道路無料化も、マニフェストでは「原則無料化」であったはずなのに、いろいろ批判されていくうちに、「最初からそうしようと思ってました」とばかりに「部分的に無料化する」に主張を変えちゃったし。事業仕分け批判に対する反論でも同じだろ。そういうのこそ正直に「批判を真摯に受け止めて少し方針を変えます」という方がすっきりする。なんだか、ボロを出すまい出すまいと、内心ハラハラしてるようにしか見えないよ。


阿久根市長のトンデモぶり

 鹿児島の阿久根市長が、最近ちょっとしたニュースになっている。いくつかテレビやネットの記事を見たが、これまたすごい人が出てきたなぁって感じ。あ、もちろん悪い意味で「すごい人」です。阿久根市民のみなさん、こんな人選んで、よく平気ですねぇ。大体、私なら、この市長の顔を見ただけで投票しないけどね。人というのは、どんなに表面的に繕っても顔にも知性や品性が出てくるものだ。言ってることを聞くだけでも、ある程度の「人となり」みたいなものが見えてくる。この市長の主張は、完全に「トンデモ」の部類に入ると思うが、よく市長になれたよな。そっちの方が驚きだね。こんな人物に票を入れた市民の見識も問われる。それくらいの話だよ。鹿児島って、個人的には好意的に感じる県だが、コイツは論外。まあ、阿久根市って鹿児島のどこにあるかも知らんけど。


2009年12月8日(火)
NHKスペシャル「真珠湾の謎」
 6日夜に放送されたNHKスペシャル「真珠湾の謎・悲劇の特殊潜航艇」で、広島の江田島にある海上自衛隊第一術科学校(旧・海軍兵学校)に置かれた特殊潜航艇が登場したが、あれを見て遠い記憶がよみがえった。私は小学生の時に見学でここを訪れたことがあるが、すでに展示されていたのを記憶している。当時は解説板などもなく、回天みたいな自爆型潜水艦の一種なのかな〜と思ったものだが(そういうことに割と詳しいガキだったので)、実は、真珠湾攻撃の時に使用された特殊潜航艇だったとはね。先端部が特殊な形をしているのも、真珠湾入口に設置されていた潜水艦防御ネットを切断するためのカッターなんだそうだ。へぇ〜、知らなかったなぁ。
 加えて特殊潜航艇の訓練基地が広島にあったというのも初めて知った。それにしても広島って戦争の歴史を伝えるものが多いよなぁ。原爆ドームもそうだけど、呉に江田島、それに大久野島…。広島市も今でこそ平和都市を標榜しているが、戦前は軍都として栄えてきた歴史があるし…。

 ちなみに少し話がそれるが、日清戦争のとき、戦場により近い場所で指揮をとる必要に迫られ、一時的ながらも大本営と国会議事堂が広島市に置かれていたことさえある。おそらく軍都である広島に置くことは何かと都合がよかったのだろう。このように明治以降に事実上首都機能が東京以外に移転したことが一度だけあり、しかもそれが広島市であったことは、広島市民でも知っている人は少ないかもしれない。

 ところで、番組では興味深い事実を紹介していた。日本軍が真珠湾を奇襲攻撃する1時間前、アメリカの駆逐艦が、真珠湾入口で日本の特殊潜航艇を発見攻撃し撃沈したという。駆逐艦は繰り返し司令部にこの事実を報告したにも関わらず、司令部は何もしようとはせず、日本軍の奇襲を許してしまったという。その後、アメリカは、この件に関する調査委員会を設置したが、クジラを潜水艦と誤認する事例が相次いでいたことから、この駆逐艦の報告も同様の誤認と判断したのはやむを得ないとして軍の責任を追及しなかったというのだが、本当かなぁ。当時、すでに日本の暗号電文は、アメリカに筒抜けだったといわれる。それなのに、なぜ真珠湾攻撃だけはスッポリ見落としたのか? 日本軍が慎重だったのか、それともアメリカは把握していたのに故意に無視したのか。ルーズベルトは国民の支持を得られるだけの開戦の理由を探していたというが、これって故意に攻撃させた疑惑を増大させる。アメリカ暗号の父と呼ばれる暗号の研究者が、真珠湾攻撃の報に接して、家族に「わかっていたのに…」とつぶやいたなんて話もある。

 イラク戦争の時も同じかもしれない。イラクが、大量殺戮兵器を隠しているというのは、情報分析を誤ったからではなく、故意にニセ情報を加えて戦争へのシナリオを描いたんじゃないのかってこと。アメリカって国は、それがあり得ないと断言できないところが、何とも怖い。こんな国相手に「友愛」なんて言葉で対応できるのだろうか。中国といい、ロシアといい、まわりは、国家の論理を最優先する「したたかな国々」ばかりなのに、日本という国は、なんともバカ正直で頼りない。個人レベルの「友愛論」で国家の姿勢を考えるのもどうかと思うよ。

 
2009年12月1日(火)
最近のニュースで感じたこと
事業仕分けと科学技術立国

 国民の見えるところで議論し、予算の使い道について一定のチェック機能を果たせたことは、単純によかったと思う。ネット上では、今回注目を浴びた蓮舫議員に対して、特に保守系ネットユーザーから「母国に帰れ」などとボロクソにいわれているが(笑)、まあ、畳みかけるような高圧的な質問はともかく「よくぞ、指摘した」といいたくなるような鋭い質問もしており、そういうところは評価していい。ただし、批判が相次いだ科学技術予算の縮減については、確かに大いに疑問を感じるし、この点はぜひ再考していただきたいものである。理系内閣っていわれているんだから、鳩山さんは当然理解してるだろう。

 すでに指摘されている通り、日本には資源がないのだから科学技術立国しかあり得ない。国家戦略として力を入れている中国や韓国との関係もあるし、むしろ予算を増やすくらいのことをしてもいい。それを目先のことにとらわれていては日本に未来はないし、さらにいえば人材に対しても少しは優遇していただきたいものである。私も理系だからいうわけじゃないけど、日本では理系って、大学の授業料も高い上に、大学の4年間も文系に比べて余裕がなく、こんな状況で理系に優秀な人材を集めようというのが、そもそも無理がある。
 大学や学部によっても違うだろうが、私の場合は2年生の後期から毎日のように実験の繰り返しで、特に有機化学実験は時間がかかるため、終わるのが夜の9時、10時になることも珍しくなかった。3年、4年になるとさらに余裕はなくなり、バイトをしている同級生は一人もいなかった。それに対して文系大学はどうだろうか。これも大学や学部によって状況はいろいろかもしれないが、バイトもやろうと思えば4年間できるらしいし、3年までに単位をとれば4年では1年間遊ぶことも可能という話を聞くと文系大学って余裕があっていいねぇ、って正直思うよ。しかも、社会に出ても技術畑出身者が企業のトップに立つことは少ない。実は、日本という国は、科学技術立国を自認している割に文系優遇社会なのである。

 今後、中国やインドのような国々が猛追してくる状況にあっては、ただでさえ科学技術立国を維持するのは容易ではない。そのためには理系に優秀な人材が集まるようなしくみを作ってほしいが、今の学校教育のレベルでは難しいかもしれない。小学生のうちから科学に興味を持たせることが重要だが、小学校の先生からして「実験が苦手」「生き物を触りたくない」という教師がいっぱいいるような状況で、子供たちが科学に興味を覚えるとは思えない。
 以前、小学校にも出向いて自然観察会を行っているという某ビジターセンターの人に取材で会ったとき、私が「小学校の先生と話しをすると違和感を感じることがありませんか」と尋ねると、「えぇ、ありますよ」と笑いながら答えていた。それが具体的にどういうことか聞かなかったが、私には大体想像できる。まあ、そうだろうなって思うよ。そういう中から育ってくるわけだから、平均的な国民が総じて科学的リテラシーに欠けるのは、当然なんだよな。加えて多くの理系の人はすでに気づいているだろうけど、マスコミの科学知識のお粗末ぶりにもウンザリ。ほかのことでは、鋭い意見をいってるコメンテーターが、科学関連のコメントとなると途端にゆる〜くなっちゃうんだよな。「私にはその分野の知識がありませんから、コメントできません」って本当のこといやぁいいのに、無理してテキトーなこというから、ボロがでちゃうってことに気付よ。視聴者の中には「あ〜ぁ、あんなこといっちゃってるよ」と冷めた目で見てる人もいっぱいいるんだよ〜。

 
2009年11月28日(土)
今週の取材
 木曜日は、早朝4時に自宅を出て、東名道→保土ヶ谷バイパス→首都高湾岸線→東京湾アクアラインで千葉へ。高速道はトラックばかりだったが、朝早くて空いていたので、1時間ほどで木更津に到着。1日県内をまわって2時過ぎには帰途に着いた。東京湾アクアラインは、以前にも1度利用したことがあるが、割引後は始めて。確かに800円なら普通に利用しようと思う。湾岸沿いを走るよりも圧倒的に便利で、対岸の県とは思えないほど近い。
 それにしても千葉は久しぶり。買い換えた車で行くのは初だったが、ややこしい高速の乗り換えもカーナビの案内で、迷うこともなくすんなり通過。また房総では、7、8年ぶりに訪れたところもあったが、ほとんど変わっていなかった。帰路、保土ヶ谷バイパスは、さすがに混雑。しかし、それでも渋滞をくぐり抜けて、4時頃には家に到着した。睡眠不足で眠かったことを除けば予定通り取材完了。








車載ハイビジョンビデオカメラで静止画撮影した東京湾アクアライン。奥に写っている施設は「海ほたる」。平日なので、ガラガラだった


2009年11月12日(木)
インフルエンザ予防接種
 先ほど、季節性インフルエンザの予防接種を受けに病院に行ってきた。ここ数年毎年受けているので、今年も…いうわけだ。新型の予防接種を受けられるようになるのはまだまだ先になりそうだが、季節性だけでも受けておいた方が、仮に新型に感染しても軽くてすむともいわれる。しかも新型の余波で季節性のワクチンまでも不足気味になっている医療機関もある、という報道もあったので、余計に早く行ってきたのだ。受付で接種を申し出ると、「あなた一人ですか?」。「はい、そうです」というと、「ひとりなら大丈夫です。あと1〜2本しかないんです」と看護士。本当にギリギリのところに滑り込んだみたいだ。あ〜、早く来てよかった。あと30分遅かったら「もうないです」といわれたかもしれない。みなさんも接種希望なら、なるべく早い方がいいですよ。


2009年11月8日(日)
臥龍山
 イヤな事件である。臥龍山(がりゅうざん)は、刈尾山(かりおやま)とも呼ばれ、中国山地の山だけあって標高こそ1223mと低いが、ブナ林に覆われ、知る人ぞ知る隠れた名山である。広島や隣県の登山愛好家の中には、この山を繰り返し訪れる人もいるほど。また山麓には、広島県を代表する湿原・八幡湿原もあり、実はテレビで報道された警察の規制線が張られていた林道入口から右手に少し舗装道を進むと、その八幡湿原を構成する湿原のひとつ長者原湿原があり、四季折々に花が咲き、私がよく訪れる場所なのだ。山頂付近までのびる林道も何度も行ったことがあり、ここには「雪靈水(せつれいすい)」という水場もあり、新緑の頃は、木漏れ日が降り注いで清々しい場所である。事件自体も極めて許し難いが、あの山が事件の舞台にされてしまったことも非常に腹立たしい。



気持ちのいいブナ林の道(左)。臥龍山山頂(右)


見晴らしのいい山頂付近(左)。眼下に青い湖面を広げる聖湖(右)

 
登山道沿いにはブナの巨木が点在(左)。ブナの間を抜ける登山道(右)


2009年11月2日(月)
最近のニュースで感じたこと
サントリーの青いバラ

 サントリーが20年という時間と30億円もの大金をかけて開発し、今度発売するという「青いバラ」。新聞やネットで写真を見たが、「青色」というよりも「薄紫色」に見えるのはオレだけか? 印刷における青紫色〜紫色〜赤紫色って、シアンとマゼンタのインクのほんのわずかなさじ加減で、結構発色が違っちゃったりするから、実物を見ないとなんともいえないが、もしその通りの色であれば、ちょっと期待外れだな。ヒマラヤの青いケシやワスレナグサ、エゾムラサキの花の色みたいな発色であれば、確かに青色といえるんだけど。でも、幾多の品種があるバラの中でも、確かに珍しい色とはいえるかもしれない。

 サントリーが開発を始めた1990年よりもさらに前の話だが、大学入試で取り寄せた母校の大学入学パンフレットに育種学に取り組む女子学生が取り上げられ、将来の夢が青いバラを作ることだと語っていた(我ながら、くだらんことを記憶しとるなー)。このように青いバラを作ることは、昔から育種家の夢とされ、今日ではバイオテクノロジーも進歩したので簡単かと思いきや、サントリーの薄紫色のバラを見ればわかるように、かなり難しいことのようだ。正真正銘の青いバラができるのは、まだまだ先になりそうだね。


一般道の制限速度引き上げ

 警察庁は、一般道の速度基準を17年ぶりに見直し、条件付きで80キロまで引き上げられるようにするそうだ。これまでは機械的に決められていたが、実際に走行している速度と合わない道も多く、このままでは交通規制全般における国民の信頼を損ないかねないと基準を見直すことにしたという。えーっ!!ウソでしょ。ということは交通規制の信頼はまだあると思ってるってこと? 私なんか、とっくの昔に「いいかげんな交通規制」だと突き放していたけどね。
 5年ほど前のことだが、秋田県の主要幹線道路と並行して走る制限速度40キロの裏道を走っていた時、速度違反で捕まったことがある。何キロオーバーだったか覚えていないが、そんなにスピードは出していなかったので、わずかな違反程度のことだったと思う。幹線道路の方じゃなくて、些細なスピード違反をしている車を捕まえやすい制限速度40キロの生活道路でネズミ捕りをするせせこましいやり方にムッとしたので、ここぞとばかりに普段から感じていた交通行政の矛盾を3人の警官相手に指摘しまくった。最初は警官全員で反論していたが、私のさらなる反論で黙ってしまい、1分もしないうちに何もいえなくなった(その程度のディベート力で、オレを言いくるめるなんて無理無理)。パトカーに移り、違反キップを切られたあと、その警官が「あなたのおっしゃることもよくわかる。そういう意見があることを上に報告しておきます」という。私の意見にも一理あると思ったのだろう。対応した秋田県警の警官は、物事をきちんと公平に判断できる人だったようだ。このとき私が指摘したうちのひとつが、今回の引き上げ理由と同じだ。おそらく同じような声はあちこちから上がっていたのだろう。対応が遅すぎると思うが、でも矛盾を改善しようという姿勢は評価したい。


2009年10月29日(木)
最近のニュースで感じたこと
護衛艦とコンテナ船の衝突

 関門海峡で護衛艦「くらま」と韓国籍のコンテナ船「カリナスター」が衝突した事故。海上保安庁の交通センターの助言に従って、前を航行していた貨物船を追い越したところ、護衛艦と事故を起こしたそうだ。助言に何の問題もなかったとはいえないかもしれないが、主な事故原因はコンテナ船の判断ミスだろう。車の運転で、「前の車、遅いから追い越せよ」と助手席に乗っている人からいわれても、対向車が接近していれば、対向車が通り過ぎるのを待つなどして運転者がそのタイミングを判断するだろう。それを「追い越せ」といわれたからと、対向車が接近していて衝突の危険を感じても追い越しをするだろうか。それと同じことでは? 交通センターにいわれても、前方から護衛艦が近づいていれば、スピードを落として通り過ぎるのを待ってから追い越せばよいはずだ。

 交通センターが右舷側を追い越すように指示しなかったのは、別の理由があったのだろうが、注意喚起はしており、だからコンテナ船の操船に問題はない、といわんばかりのマスコミの論調もどうかと思う。
 昨日のニュースステーションでは、古舘伊知郎が護衛艦にも疑問符が付くようなことをいっていたけど、この人はとにかく自衛隊に何らかの問題があることにしたくてたまらないらしい。そういう思惑が透けて見えすぎて不快だ。この事故では、護衛艦は完全な被害者で、どこに問題を疑わせる要素があるというのか。もし衝突されたのが、善良な漁師が操船する漁船でも、やはり同じように「衝突された漁船にも疑問符が付く」というのだろうか。まず間違いなく「衝突された漁船はお気の毒です」というに決まっている。本当に論理的に判断しているのなら、護衛艦と漁船で何がどう違って、疑問符が付いたり付かなかったりするのか理路整然と説明できなければならないはずだが、説明できるとは思えないね。これって要は、マスコミの批判対象とは、批判しやすい、あるいは批判さえしていれば、あたかもマスコミの使命を果たしていると思われやすい対象に偏りがちということだよ。そんなことはない、というのなら、護衛艦と漁船の違いを説明しろよ。

 批判的なのは大いに結構だが、その批判は100パーセント論理的でなければならない。ところがマスコミ関係者には、そこに私情が入り込んで、偏った判断になっていることを自分で客観的に認識できていない人が、割とよくいるんだよね。困ったもんだと思う。福田さんが、「私は自分を客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです」といったのは、おそらくこういう意味だったろうと思う。いわれた記者が本当にそうだったかどうかは判断できないが、その指摘が当てはまる記者がいっぱいいるだろうことは想像にたやすい。


2009年10月24日(土)
取材から帰宅
 11日間にわたって、山梨→新潟→群馬→栃木→群馬を取材し、金曜日の夕方ようやく帰宅した。19日は、新潟県北部、山形県との県境あたりまで足をのばし、取材を終えてから国道を南下。やがて日は西に傾き、車窓から見える日本海も金色に輝き始めた。途中、笹川流れ付近で車を停めて、そんな光景をしばらく眺める。沖合の岩礁と海鳥がシルエットを作り、絶え間なく押し寄せる波の音が耳に心地よい。赤く染まった太陽が水平線に吸い込まれるように消えるのを見届けてから、再び国道をひたすら走り、中条ICから高速へ。その日は長野の中野ICまで移動し、翌日からはずっと群馬県内。その後、栃木の奥日光から奥鬼怒へ抜けたが、こちらは予想通りに人出が多く、どこも賑わっていた。


2009年9月21日(月)
最近のニュースで感じたこと
クレヨンしんちゃん作者遭難

 予想もしなかった結果で、大変驚いた。それにしても当初、「失踪」と判断した理由って、何だったんだろうね。荒船山は10年ほど前に登ったことがあり、テレビでも紹介されていた艫岩の展望台にも立ち寄ったが、どうして転落したのか、よくわからない。いくら柵がないといっても、よほどの理由でもない限り、普通は危険な崖っぷちには近づかないし、ましてや転落することも考えにくい。

 私が荒船山を訪れたのは、ここに生える希少植物が目的だった。こうした植物は岩壁に生えるので、途中、枝道があると艫岩の岩壁をのぞき込んで探したが、極端に身を乗り出すわけではなく慎重に行動したので、それほど危険とは感じなかった。目的の植物は、岩壁上に生えているのを何度か見つけたが、撮影するのは難しく断念した。

 私のような目的があればともかく、一般登山者の場合は登山コースをたどるだけだし、登山コース上には、危険な箇所はほとんどなく、唯一危ないのはその展望台だけだが、柵がないといっても縁に行かなければ危険なことはない。報道でも「自殺者は年に1件あるかないかくらいで、登山者が転落する例は極めて珍しい」といっていた。切り立ったやせ尾根を通過中にうっかり足を踏み外して滑落するのとは違うのだ。どうして転落したのか不思議としかいいようがない。


2009年9月19日(土)
携帯電話
 一昨日のこと。ドコモの携帯電話を、ついにFOMAに変更した。約8年間、ずっとmovaの同じ機種を使い続けていたが、どうせFOMAへ完全移行するし、仕事上の理由もあって踏み切った。近所のドコモショップで購入したが、処分する古い携帯からの個人情報漏洩は絶対にないという意志表示なのだろう。目の前で、専用の道具を使って3ヶ所も穴を開ける徹底ぶりだった。長年使っていた携帯が、グジャという音とともに穴を開けられるのは見ていて気持ちいいものではなかったが、手元に保管しておいても、せっかくのレアメタル資源を埋蔵させたままになってしまうからやむを得まい。
 movaの通信規格は、より広範囲に使える特性があり、通信可能エリアで比べると、FOMAはまだまだmovaに及ばないようだ。FOMAは高速データ通信には向いているから、その点はありがたいところだが。

 
2009年9月18日(金)
最近のニュースで感じたこと
奥穂高岳ヘリ墜落

 何とも言葉がない惨事である。遭難者の救助というのは、時に救助する側も命の危険にさらされるわけだから、登山者は十分すぎるほど身を引き締めないといけない。今回の場合は、急病だからやむを得ないと思うが、道迷いのように自分の失敗として「次から気をつけよう」ですむ話ばかりではないということを肝に命じるべきだろう。過去、二次遭難で死者が出た例はいくつもある。

 ヘリから降下した隊員は、上空で大きな音がしたので、慌ててワイヤのフックを外したという。ところが、あとで確認するとワイヤが切れていたそうだ。あくまで想像だが、あるいはヘリ墜落時にヘリでワイヤ操作をしている人が、切ったのかもしれない。いざという時のためにワイヤを切る手段もあるそうで、本当のことはまだわからないが、もしそうであれば、余計に痛ましい話である。自分に死の危険が迫っている時に、「このままでは下にいる隊員や遭難者までも一緒に引きずり落としてしまう」と、とっさに切断したのかもしれない。


クレヨンしんちゃん作者失踪

 クレヨンしんちゃんの作者が、「山に行く」といったまま失踪しているという。登山が趣味で普段から一人でよく出かけていたらしい。NHKのニュースでは、群馬-長野県にまたがる荒船山だと報道していた。荒船山は何年か前の台風で、かなり被害を受けたはずで、長野県側はしばらく通行禁止になっていたが、今年から通行できるようになった。群馬県側は確か禁止にはなっていなかったはずだが、しかし報道が「山で遭難」ではなく「失踪」としているところを考えれば、おそらく携帯電話をどこかで使用した形跡があるとか、失踪と判断できる何らかの理由があるのだろう。クレヨンしんちゃんの作者が登山が趣味とは知らなかったが、でも皇太子が登山好きというのは有名だし、政治家や大企業の社長、有名俳優など、著名人にも結構いるから不思議ではないけどね。

※荒船山の写真は、本サイト山岳記「特徴的な山容」にあります。


酒井法子の逮捕-保釈劇

 新型インフルエンザは騒ぎ過ぎというのに、この件を騒ぎ過ぎという人は少ないらしい。微に入り細に入り繰り返し報道することの方が、よほど異常な「騒ぎ過ぎ」だろ。清純派女優と覚醒剤のイメージがかけ離れていて驚愕ってことなのだろうが、清純派女優といっても見た目と役どころなどのイメージに基づくものであって、本人の資質とは必ずしも関係しないよな。

 作詞家のなかにし礼が、テレビで「夫に勧められて始めたのだから、私は同情的」といっていたけど、覚醒剤に手をそめる人って、ほとんどは誰かに勧められて始めるんじゃないの? 自分の意志で始める人って少ないんじゃないかって想像するんだけど。他人や夫に勧められてもはっきり断ればすむ話で、見識がある人なら普通は断るだろう。それを「勧められたから同情」っていうのもねぇ。酒井法子も要は覚醒剤を常習するような人物を夫に選ぶ程度ってことだろ。なかにしさんは、いいこともいってるけど、これは頂けないね。テレビのコメンテーターには、例えばテリー伊藤のように、鋭いこともいうけど、トンチンカンなこともいう人が結構いるから別に驚かないが。テリー伊藤の場合は、ネット上でも「意見が変遷する」って叩かれていたが、それ同感。


2009年9月11日(金)
最近のニュースで感じたこと
新型インフルエンザ

 流行が収まるどころの話じゃなくて、死者が次々に出るような状況になってしまった。世論やマスコミは、安易に考えすぎていると思っていたけど、残念ながら懸念は当たったようだ。あれほどインフルエンザ狂騒曲とかいって「騒ぎ過ぎ」と騒いでいた一部のマスコミは、この状況を目の当たりにしても知らん顔かよ。本来、新型インフルエンザのリスクを判断するには、このウィルスの感染力や変異する可能性だけでなく、防疫に関する知識もひっくるめて理解していないと何ともいえないはずだが、現実にはあまりよくわかっていない記者が、自分の印象だけで「騒ぎ過ぎ」といってるわけだから、まったくもってお粗末極まりない。「死者が出ているといっても新型インフルエンザが直接の原因ではないから騒がなくていい」って何だよそれ。複合要因だとしても、新型インフルエンザに感染しなければ死ななくてすむわけだから、直接の原因だろうが、何だろうが、注意しなければならないことには違いないだろう。どうしてこうもバカばっかりなんだよ。


病原性大腸菌O-157

 しばらくなりを潜めていたO-157が、外食チェーン店などで被害を出しているらしい。かつて大阪の羽曳野市や堺市でO-157の集団食中毒が発生したことは記憶に新しいが、ある謀略・諜報の専門家からは、「人為的に撒かれた可能性が高い」との見解が示されているようだ。というのも食中毒が発生した学校の地理的配置などの諸条件が、細菌戦における証拠隠滅のために必要な条件と完全に合致しており、「これは細菌テロの予行演習の可能性もある」とまでいっている。この専門家は、松本サリン事件の時も早い段階から「個人で行える範囲を越えており、組織的な犯行である」とし、「次は地下鉄だろう」と予測した人である。


民主党への政権交代

 まあ、こうなるだろうとは思っていた。民主党の政策にも期待したいものはいくつかあるが、今の民主党に対する好印象がそのまま続くことはまずないな。受けのいい公約の無理な部分が、いづれ確実に表面化するだろう。私は別に自民党支持というわけでもないから、民主党がそれなりにがんばってくれて、日本という国がよくなるのならそれでも構わないが、そのうち出てくるよ。いろいろなボロが。そもそも社民党と連立を組むというところからして「大丈夫か」っていいたくなる。しかも、あのブッ飛び党首・福島瑞穂が入閣するんだぜ。おいおい、それだけはやめとけよ。あの、まるで学級委員長みたいなコメントといい、必ずどの内閣にも「○○内閣」とあだ名をつけるワンパターンぶりにもウンザリだけど、北朝鮮のロケット発射の時、万一何かが落ちてきても撃墜に反対した「頭がおかしい人」だからねぇ。あのときは野党席からも失笑の声がもれたらしいが、そんな人物が大臣って。まさか防衛大臣じゃないよね。鳩山さん、それだけは絶対にやめてね。そんなことになれば日本は終わりです。


2009年9月7日(月)
南の島で
 昨日は、南方にある島に滞在していた。あ、昨日見た夢の話です。
 わずかな民家があるだけの小さな離島である。宿を出て、少し先にある商店に入ってみた。そこで島の文化についてまとめられた冊子を見つける。表紙は薄紫色のA4判、1色刷、200ページ前後(出版業界にいるので、こういうところはチェックが細かいんです・笑)。パラパラとめくってみると、なかなか充実した内容である。裏表紙に目をやると、なんと定価は4400円。「た、高すぎる〜。でもほしいなぁ」。店の主人がいうには、「その本は最後の1冊だよ。貴重な一品だから、その値段にちょっと色をつけてよ」。その発言にも驚いたが、夢の中の私はなぜか気前がいい。「わかりました。じゃあ、ちょっとだけプラスしますよ」。それを聞いた主人は、「おっ!ホント?」と、うれしそう。「今、財布を持ってきていないので、宿に取りに行ってきます」。そういって店をあとにする…。そこで目が覚めてしまって夢が終了してしまった。せめて冊子を買うところまで続いてほしかったなぁ。じゃないと、あの店の主人、「さっきの客、買うといってたのに戻ってこないじゃないか!」って怒ってるよ、きっと。それとも私のこと信用して気長に待ってるかも。いや〜、悪いことしちゃったな(笑)。


2009年8月6日(木)
64年目の原爆の日
 広島で育ったから原爆に関する話は、いろいろ聞く機会があったが、どの話もすごい話ばかりだった。広島の平和記念資料館を訪れた人は、その展示を見て「こんなに惨かったのか」と驚くという話をよく聞く。でも実際に体験した人にいわせると、資料館の展示はきれい過ぎて、現実にはほど遠いという。「あんなもんじゃない」と。

 オバマ大統領が原爆投下に対する道義的責任を認める発言をしたのは画期的だと思うが、一方でアメリカの有権者の61パーセントが、原爆投下は正しかったと考えているという世論調査の結果を昨日、ニュースサイトで見た。少しずつだが、アメリカ人の中にも原爆の実態の理解が進みつつあるようにも思うが、まだまだ道のりは遠い。こういうところも日本は、しっかり反論すべきだ。当時、日本はすでに戦争終結の道を探り始めていた。にもかかわらず、いきなり、しかも2発連続で使用しなければならないほどの正当な理由があるのか、ということである。そもそもほとんどの犠牲者は戦争責任のかけらもない一般市民20万人である。何の罪もない一般市民に平気で、「戦争を終結させる」という名の下に鉄槌を下すのが、アメリカの「正義」なんだそうだ。それはベトナム戦争を見ても、まったく同じことがいえる。ポツダム宣言を受け入れなければ大量殺戮兵器を使用すると通告すれば、すむ話ではなかったのか。この質問をすれば、おそらくほとんどのアメリカ人は反論に窮するだろう。

 ところで、アメリカと同様、日本も原爆開発を進めていたという話は結構有名だと思う。陸軍が理化学研究所で、海軍は京大で開発を進めていたが、どちらも完成には至らなかったというのが定説。だが、実は大陸や朝鮮半島でも別系統の開発が進められていて、そこでは終戦間際に完成し、朝鮮半島沖での原爆実験にも成功していたとする説もあるようだ。日本には有望なウラン鉱山はないが、当時は日本領だった朝鮮半島にはそれがあり、ウランの入手はそれほど困難ではなかったとか。また日本海軍のエージェントが上海の闇市場で大量の酸化ウランを購入していた形跡もあるという。少なくとも「日本が終戦間際に原爆を完成させていた」とするアメリカ軍の極秘報告書が存在するのは、事実のようである。その資料が正しいかどうかは別にして。


2009年8月4日(火)
夏らしい天気いつになったら
 8月に入ったというのに、すっきりしない天気が続くなぁ。関東地方が梅雨明けしたというニュースを聞いたときは、今年は平年並みかと安心したのだが、近年以上に「おかしい」。7月は2日しか取材に行けず、今月前半も期待薄。本格的な取材は、お盆休みが終わってからだな。実家に帰るのも、少し先になりそう。
 これも地球温暖化が一因なのだろうか。でも、その一方で太陽の黒点がほとんど観測されなくなっており、太陽活動が低調期に入った可能性を指摘する声もあるようだ。過去の低調期には、厳しい寒冷気候になったというから、温暖化と相殺されて、うまく収まるといいんだけどね(そんなに都合よくいかないだろうが)。地球で「温暖化、温暖化」って騒いでいるから、太陽も「あ〜そうなんだ。じゃあ、ちょっと活動を抑えるか」って思ったんだね、きっと。






このページトップへ