ヤブコギ 栃木県日光市・日光白根山
撮影年月日:1990年6月23日
ヤブコギの困難さは、笹や灌木などの密度に大きさ左右される。比較的植物の生育間隔が広いヤブでは、意外なほどに通行は容易だ。しかし、植物がびっしりと隙間なく生えたヤブでは、例えようもなくすさまじい。そんな場所をヤブコギする場合は服装にも要注意。ひっかかりやすいものはなるべく排除し、当然のことだが、首からマップケースやコンパスをぶらさげおくなんてのはNG。途中で紛失するのは確実だ。場合によっては腕時計もはずしておいた方がよい。長袖・長ズボン着用は当然だが、午前中のヤブは夜露でぬれていることも多い。そんなヤブに無理して進行しようものなら、ものの数十分で土砂降りの雨にでも遭ったように衣服が濡れる。その対策として、キズが入ってもいい雨具を用意しておく必要もある。
下の写真は、実は厳密にいうとヤブコギに近いだけで、ヤブコギではない。猛烈に笹が覆う登山道である。ヤブコギの最中に撮影した写真もあるが、道路からヤブを写したようにしか見えないので、敢えて掲載はやめた。この写真の方がヤブコギの雰囲気が伝わってくる。でも、実際にはもっとすごいヤブが、いっぱいある。
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日光白根山の某ルートは、ヤブコギに近かい区間もあって閉口した。
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