Nature
山岳記
<<前のページ | 次のページ>>

何だ?コレ13 長野県某所

撮影年月日:2008年10月1日

 厳密には山ではなく、山岳地を抜ける車道沿いで見かけたものである。ワイヤー式のガードレールに、なぜか車のナンバープレートがくくりつけられていた。練馬の3ナンバーで、一部に凹みやキズがあるところからすると、次のような想像もできる。ここでナンバープレートが外れるほどの大事故が発生。あとから地元の人が吹き飛んだナンバープレートを草むらで見つけ、車のオーナーが探しに来るとでも思ったのか、親切心から目につきやすいいところにくくっておいた…。だが、車のナンバーというのは犯罪に利用される可能性もある。本来は警察に届けるのが正しい対処法だろう。いつからこのままなのか不明だが、実はこの少し先には駐在所もあって、しかもこの道路は山麓とを結ぶ主要道路。結構、交通量も多いのだが、おまわりさんも気づいていないらしい。
 そういえば以前、友人からこんな話しを聞いた。確か南アルプスだったと思うが、ある人が、廃道同然の道端で大量のナンバープレートが捨てられていたのを見かけたというのである。もし事実だとしたら、なぜわざわざ人目につかない山奥に捨てたのだろうか。犯罪に関係する可能性は高そうだ。
 ナンバープレートではないが、こんな体験もある。数年前、これも長野県内の山岳地道路で、妙な車を見かけた。まわりに施設や民家など何もない、うっそうとした森林地帯を抜ける車道路肩に1台の外車が停められおり、横を通るときに、ふと見ると車のサイドミラーには、オレンジ色のワッカ(駐車禁止取り締まり用のアレ)が付けられていた。ここは駐禁じゃないから、市街地の駐禁エリアで付けられたのだろうが、警察署に出向く前にどうしても山に来なければならない理由があったのだろうか。外から見る限り誰も乗っていないようだったが、なんとも妙である。だが、この話はこれで終わりではない。その翌々日のことだったと思う。数日間ずっと同じエリアを取材していたこともあって、その日もまた同じ道を通った。すると件の車が、まだそのまま同じ場所にあった。3日間ずっと停められていたのか、それとも昼間だけ何かの目的があって通っているのかは不明だが、いずれにしても車の運転手は、民家もない山の中で何をしているのだろうか。3日間も駐禁ワッカを付けたまま、外車に乗って山菜採りや岩魚釣りに来ているとは考えにくい(付近に登山道はないから登山の可能性はゼロ)。その筋の人が、マルサ(国税局査察部)の査察が入りそうだということで、慌てて金庫の現金を隠しに来た…なんてことだったりして(笑)。



ガードレールにくくりつけられた練馬の3ナンバー



 CONTENTS