<<前のページ | 次のページ>>

何だ?コレ12 長野県中川村

撮影年月日:2008年10月22日

 昨年秋、長野県内の山間部に続く未舗装林道を走行中、動物の骨のようなものが路肩に落ちているのに目がとまった。何の骨だろう。車を停めて近寄って観察したが、付近にあったのは下の写真の骨だけで、ほかの部分は何もなかった。この骨は、いろいろな意味で不思議だ。自然界では、野生動物も事故や病気で死ぬわけだが、大抵は人目のつかない場所で、ほかの動物によって処理され、さらに腐敗が進んで骨だけになる。そのような骨の一部分だけが、林道上にぽつんと落ちていて、周囲にそれ以外の痕跡(他の骨、毛、腐敗した跡など)が、まったくないのも奇妙に感じたのだが、少なくとも野生哺乳動物のものではないように思う。ペットとして飼育していた動物が死んで、処置に困って山に捨てたのだろうか。それを雑食性の野生動物が林道上に運び出したとも想像したが、そもそも一体の骨なのか。動物の骨格に関する知識はまったくないので、私にはお手上げである。本来は「動物記」で取り上げるべきだが、野生動物の可能性は低いので、こちらで取り上げた。



脊椎とを結ぶ神経が通っていた4つの穴が見える。腐敗臭はまったく感じなかったが、一部に肉片らしきものも付着していた




 CONTENTS 
 
   
 

Nature
山岳記