Nature
山岳記
<<前のページ | 次のページ>>

ツェルト 北海道・大雪山系 旭岳

撮影年月日:1995年8月12日

 ツェルトというのは、ツェルトザックの略で、主にビバーク時に使用することを目的に作られた小型の簡易テントのこと。軽量コンパクトなのが特徴だ。
 十年ほど前に大雪山を縦走した時は、テントは重いのでツェルトを持参して一泊した。専用のポールは普通別売りになっているのだが、かさばらないことが前提だから、テントと比べれば本体と同様にかなり華奢。この時もロープでポールを固定していたにもかかわらず、早朝風に煽られてポールが倒れて目が覚めた。しかも運が悪いことに雨が降っていたので、濡れながらポールを立て直すことに。
 ツェルトを山行に持参することは少ないが、それでも万一の時は頼りになる存在。仮にポールがなくても、立ち木があればロープだけで設営できるし、何より雨風を避けられるので体力維持に大きな力を発揮する。私の場合は単独行が多いから、山によってはツェルトを持参することも稀にある。ただ予定外の事態に陥り、ツェルトを使用するハメになったことは今のところ一度もない。



大雪山系・裏旭の幕営指定地でツェルトを設営したところ。いかにも頼りなさそう。軽量なのは大いに助かったが、実際に設営すると、まわりのしっかりしたテントがちょっぴりうらやましかった。


 CONTENTS