氷の造形 福島県舘岩村・帝釈山
撮影年月日:1990年10月28日
晩秋〜冬の山は絵になるものが少ないが、それでもその時期ならではのものに出会うこともある。そのひとつが氷の造形。たまにきれいな模様を作っていたり、おもしろい形になっていたりする。
十数年前のことだが、南会津の田代山と帝釈山を結んで歩いたことがあった。帝釈山手前の針葉樹林帯の中で氷結した水たまりを見つけたのだが、おもしろいのは、その表面にある模様だった。まるで地図の等高線のような曲線が、水たまりの形に沿って描かれていた。表面が凍っていく過程で周囲から徐々に水が補給されたので、こんな曲線が生まれたのだろうか。それにしても人間の作る地図を真似たとしか思えない見事な模様だ。
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水たまりにできた見事な等高線。右側の余白に三角マークを書き込みたくなる。
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