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山のヘリコプター 北アルプス・西穂高岳

撮影年月日:2005年7月28日

 昔は山小屋に荷物を運ぶのはボッカや強力(ごうりき)の仕事だったわけだが、現在、北アルプスなど登山者の多い山域では専らヘリコブターの仕事。北アルプスや尾瀬を歩いているとバタバタと轟音をとどろかせながら荷物をぶらさげて飛んでくるヘリコプターをよく目にする。しかし登山者の少ない山域ではヘリコプターを使ったのでは採算が合わないので、人力で荷物を運ぶところもまだまだ多いらしい。また荷物の運搬だけでなく、山小屋や避難小屋、遊歩道の建設資材を運ぶのにヘリコプターが利用されることもあるようだ。ヘリコプターは荷物や建築資材を運んだり、今日の山岳地の維持になくてはならない縁の下の力持ちなのだ。

 ところで昔、ブラジル・イグアスの滝で観光用ヘリに乗ったことがあるが、飛行機とは違う動きや視界の広がり方がなかなか楽しめた。また機会があればヘリに乗ってみたいが、遭難者として乗ることだけはないように気をつけたいものだ。




富山県警のヘリコプター「つるぎ」。残雪期だったので、タイヤには雪に沈まないようにスノーシューのようなものが付けられていた。立山・室堂にて。

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涸沢ヒュッテ前に荷物の運搬で飛来したヘリコプター。すごい爆音だった。撮影は2001年10月

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栗駒山山頂にやって来たヘリコプター。撮影は2002年10月


西穂の稜線に飛んできたヘリコプター(左)。避難小屋の建設資材を運搬するヘリ。秋田県・秋田駒ヶ岳、阿弥陀池畔にて。2001年7月(右)



雪面に着地した富山県警のヘリ(一番上の写真と同じく「つるぎ」)。春の立山・室堂で撮影した写真だが、右側の雪上車といい、まるで南極に見える。「昭和基地にて」と書いても誰も気づかないぞ、きっと(笑)


立山・室堂で資材を運ぶヘリコプター(左)。尾瀬・鳩待峠で(右)


上写真のヘリコプター離陸前。立山・天狗平(左)。山梨県早川町田代で見かけたヘリコプター(右)


以下2点NEW
檜枝岐村・中土合公園から荷物を持ち上げるヘリコプター。2000年6月(左)。谷川岳肩の小屋から工事用機材を運び出すヘリコプター。1996年9月(右)



ヘリコプターから下ろされたばかりと思われる資材。下に敷かれている赤い布は、物資を下ろすポイントの目印なのだろう。グリーンシーズン中であれば、確かに赤い布は上空からも目に付きやすい。栃木県日光市・庚申山の尾根にて。


秋田県・鳥海山の大平園地駐車場には、ヘリコプターで運ぶ資材や運搬用ネットなどがまとめて置かれていた(左)。ヘリコプターで届けられた木道工事用の資材や簡易トイレ。新潟県・火打山(右)。



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