Nature
山岳記
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天然橋・石門 広島県・帝釈峡など

撮影年月日:2001年6月2日など

 岩が浸食されて、アーチ状になったものを天然橋とか石門、あるいは岩門と呼ぶ。特に石灰岩の山では、そんな自然の造形もできやすいようだ。最も有名なのは、広島県庄原市(旧・東城町)の帝釈峡にある雄橋(おんばし)。スイスのプレヒシュとアメリカのロックブリッジと並び世界三大天然橋のひとつに数えられ、国の天然記念物にも指定されている。長さ約90m、川面からの高さ約40m、厚さ約24mもの大きさだ。2キロほど先には雌橋もあるほか、岡山県西部の石灰岩地にも似たような石門がある。
 関東地方では、群馬県・妙義山の石門が有名。第一石門から第四石門まであり、こちらもなかなか迫力がある。また栃木県・庚申山にも小さな石門が点在し、宮城県・大東岳には北石橋(きたしゃっきょう)と呼ばれる天然橋がある。
 
広島県・帝釈峡の雄橋(左)と群馬県・妙義山の第一石門(右)。


栃木県・庚申山に見られる石門(上左と中央)。成因は異なるが、海蝕洞も石門と形態は同じ。島根県・隠岐の国賀海岸にある海蝕洞・通天橋(上右)。正確には穴が開いたのではなく、石が天井を塞いでいるように見えるものもある。山梨県の茅ケ岳にある石門(左)。




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