山で見かけた変わったもの9
~マイナスイオン数掲示板~ 岐阜県下呂市・巖立峡
撮影年月日:2015年6月11日
岐阜県下呂市小坂(おさか)町は、滝が多いことで知られ、高さ5メートル以上の滝が200ヶ所以上もあり、滝を観光資源として活用している。中でも巖立峡(がんだてきょう)は、県の天然記念物に指定された高さ約72メートル、幅約120メートルもの大岩壁や三ツ滝(みつだき)と呼ばれる滝などがあって見どころになっている。
2015年に取材で三ツ滝を訪れた時に見つけたのが、マイナスイオン数の掲示板。地元のNPO法人が毎朝、ここでマイナスイオン数や天気、気温、湿度を計測して、この掲示板に書き込んでいるようだった。それによると、当日のマイナスイオン数は1ccあたり22900個だという。
以前から滝のまわりはマイナスイオンが多く、癒し効果につながるとされてきた。この根拠とされたのが、1905年にノーベル物理学賞を受賞したドイツの物理学者フィリップ・レナードによる、滝の周辺では水粒子が負に帯電する現象を調べた論文。これに因んで、のちにレナード効果と呼ばれるようになった。しかし滝に行ったときに爽快な気分になることとマイナスイオンとの関連性まで証明されているわけではないようだ。「滝周辺にはマイナスイオンが多くて、それが爽快な気分につながり、もしかすると身体にもいい影響を与えているかもしれない」と、あくまで仮説としていう分には、別に問題があるわけではないが、ビジネス目的の、あまりに怪しい言説には注意した方がいいかも。
ところで、そもそもどうやってマイナスイオン数を調べているのだろう? と思って、アマゾンで「マイナスイオン測定器」で検索してみると、チャイナ製と思われる5000~8000円の製品がいくつも並んだ。中には数万円するものもあった。こういう測定器で計っているんだろうね。
|
|

掲示板によると通常家庭では0~100個らしいので、1ccあたり22900個というのは、極めて多いことがわかる。確かにユニークでおもしろい、話題としては全然アリな掲示板だと思った。今も継続しているかどうかは不明。
|