貸し出し杖 兵庫県多可町・笠形山など
撮影年月日:2011年7月14日など
地元の人が登山者に使ってもらおうと、登山口に貸し出し杖が用意されていることがある。多くはないが、時折見かける。ただ、地方ごとに状況は異なり、九州では時々あったが、北海道では一度も見かけなかった。
材質は竹と木の枝のほかに中古スキーストックの再利用もある。スキーストックの場合は、尖った先端にトレッキングポールのようなゴムキャップが付いてないので木の根を傷めやすい。使用に際しては多少注意が必要かもしれない。
私は車にトレッキングポールを積みっぱなしなので、忘れてしまうことはないが、うっかり忘れてしまった人にとって貸し出し杖は助かるはずだ。杖はなくてもなんとかなるが、あれば確かに楽。ただ、貸し出し杖は管理されていないことが多いので、使用に耐えるかどうかは別問題だが…。
|
|

兵庫県多可町・笠形山 竜ヶ滝コース登山口にあった貸し出し杖。ここの杖は手頃な長さの竹材を利用。

秋田県にかほ市。鳥海山山麓の中島台レクリエーションの森入口の貸し出し杖。私が過去に見た貸し出し杖の中にあって最もレベルが高いと思ったのはここ。竹の長さも太さもちょうどよさそうで、専用台まで作って、きれいに並べられていた。トレッキングポールを持っていても、借りて使いたくなるほどである。
NEW

高知県土佐市・塚地休憩所奥の茶臼山や塚地峠の登山道入口にあった貸し出し杖。土佐遍路道(青龍寺道)の起点でもあるためか、地元の工務店名で「塚地坂峠 ご自由にお使い下さい」と書かれ、実に手の込んだ立派な杖が用意されていた。おそらくお遍路さんのために工務店の方が自作されたのだろう。竹に火入れ加工がされ、もはや市販品レベルだった。
青森県横浜町・吹越烏帽子登山口の貸し出し杖。杖というよりも、普通の枝である。そこらへんにも似たような枝はいくらでも落ちてそうだが(左)。宮城県大和町・笹倉山の七薬師掛コース登山口の貸し出し杖。枝と竹が混在(中)。岐阜県中津川市・高峰山 ちんの峠登山口の貸し出し杖。道標に立てかけてあった(右)。
新潟県田上町・護摩堂山登山口の貸し出し杖は、中古スキーストックの再利用(左)。長野県須坂市・米子大瀑布登山口に並べられた貸し出し杖。枝と中古スキーストックが大量にあった。登山というよりも観光客も大勢くる場所だけに需要も多いと想像する(右)。
三重県尾鷲市。熊野古道・八鬼山登り口の貸し出し杖(左)。和歌山県那智勝浦町。熊野古道・大門坂駐車場の貸し出し杖。熊野古道といっても観光客が多い場所柄。用意されている杖の数も多い(右)。
滋賀県多賀町・霊仙山登山口の貸し出し杖。「ころばぬ先の杖です」とあった(左)。滋賀県長浜市の七々頭ヶ岳・上丹生登山口の貸し出し杖(右)。
京都府京丹後市・伊遅ヶ尾山登山口の貸し出し杖(左)。兵庫県多可町の千ヶ峰・市原峠に用意された貸し出し杖。手を持つ部分にはビニールテープで巻いて握りやすくしてあった(右)。
兵庫県養父市・御祓山登山口のそれも中古スキーストックの再利用(左)。福岡県北九州市・尺岳登山口に地元山岳会が用意した貸し出し杖(右)。
以下6点NEW
広島県庄原市・多飯が辻山(おおいがつじやま)の東登山口。木製の杖が用意され、「杖をご自由にお使いください」とあった(左)。島根県大田市・矢滝城山登山口の貸し出し杖はキッコウチクのような、ちょっと変わった竹が使用されていた(中)。山口県宇部市・荒滝山の犬ヶ迫登山口の杖も、同様にキッコウチクのように節の間隔が変わった竹だった(右)。
山口県下関市・鬼ヶ城登山の貸し出し杖。木や竹など(左)。岡山県総社市・鬼ノ城山(きのじょうざん)登山口の貸し出し杖はきれいな竹が揃えてあった。近くのビジターセンターが管理しているのかも(中)。次は山ではないが、岡山県新見市・鯉が窪湿原入口の資料展示館前にあった貸し出し杖(右)。
大分県別府市・由布岳正面登山口の貸し出し杖。ちなみにこの登山口には貸し出しヘルメットも用意されている(左)。大分県九重町・万年山登山口の貸し出し杖(中)。佐賀県鳥栖市の九千部山・鳥栖市民の森登山口の貸し出し杖(右)。
|